
01/08/2025
『のど越しセンサー』
こんにちは、治療院百です。
毎日毎日嫌になるほど暑いですね。
もう、こんな暑い日には冷たいビールでも飲んで「のど越し最高―!」といきたくなりますが、皆さんは、このビールを飲んだ時によく使われる「のど越し」って何のことか説明できますか?
ネットで調べると「ビールを飲んだ際に、のどへの刺激の感じ方を表す表現」と書かれてはいますが、では、なぜ他の飲み物ではあまり使われないのにビールを飲んだ時に「のど越し」という表現を使うのでしょうか?
実は最近、その「のど越し」を担っているかもしれない、あるセンサーを京都府立医科大学の研究グループが新しく発見したそうです。
この研究グループは、元々神経細胞へ情報伝達が起こる「チャネルシナプス」という新しいシナプス様式を発見していて、舌で塩味を感じてそれを脳に伝えるのにこのチャネルシナプスが関わることを明らかにしていました。
今回、マウスの実験により、チャネルシナプスを持つ新しい感覚器官が気道につながる喉頭と、食道につながる咽頭それぞれの表面(上皮)に存在することを発見したそうです。
このふたつの器官は各々別々の反射を引き起こします。
喉頭にある器官はたばこの煙や空気汚染物質などに含まれる化学物質の刺激に反応して咳を引き起こし、咽頭にある器官は苦みに反応して飲み下しを促します。
今回発見されたこれらの感覚器官はアレルギー性咳過敏症にも関与していることが分かっていて、この器官の働きに関わる特定の遺伝子が働かないようにしたマウスでは、化学物質による刺激を与えても咳が出なくなるそうです。
慢性的な咳の治療などにつながる成果だとされていて、今後は人ののどにも同様の感覚器官がないかを研究していき、咳症状の精密な診断や治療薬の開発に繋げていきたいそうです。
また、咽頭にある器官については、舌で味わうと本来吐き出したくなる苦みが、この器官の働きにより飲み込むようになることがこの研究で分かりました。
苦いビールがなぜゴクゴク飲めるかという、のど越しのよさを科学的に説明できる可能性にも繋がり、この感覚器官こそがのど越しを担う感覚センサーなのかもしれないと考えられています。
冒頭で、なぜ他の飲み物ではあまり使われないのにビールを飲んだ時に「のど越し」という表現を使うのでしょうか?と問いましたが、実は苦みがあるビールだからこそ、ゴクゴク飲んでしまうのど越しになるようですね!
何にしても研究はまだまだマウスまでの段階、早く研究が進んで慢性の咳に有効なお薬の開発ができると良いですね。
あと、個人的にはのど越しの研究の方も進んで、より美味しいのど越しのビールが開発されないかなぁと夢想しています。
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院長 増江譲二