01/02/2026
『保険適応に』
こんにちは、治療院百です。
突然ですが皆さんは変形性膝関節症という疾患をご存じでしょうか?
国内での患者数は自覚症状がある人で約1000万人、画像診断などによる潜在的な患者数を含めると約4000万人いるとも言われていますので、この疾患名を聞いたこともないという方はほぼいないでしょう。
変形性膝関節症は主に加齢によって引き起こされることが多く、高齢化が進んでいる日本では今後さらに罹患者が増えるであろうとも言われています。
膝の関節は太ももの骨の大腿骨、すねの骨の脛骨、一般的にお皿と呼ばれる膝蓋骨、これら3つの骨によって構成され、大腿骨と脛骨の間の隙間の外側に半月板というクッションが存在します。
そして関節包という袋によって覆われ内部には滑液という潤滑油によって満たされています。
大腿骨と脛骨が面する部位は摩擦を軽減して関節の動きを良くするために軟骨と呼ばれるつるつるとした物になっています。
加齢や使い過ぎなどにより過度な負担がかかっていくと、この軟骨部分が摩耗してすり減っていきます。
軽度な状態なら自覚症状もほぼありませんが、軟骨の修復能力を上回るほどすり減りが進むと足が変形していき関節炎が起こるようになります。
この段階になると膝の曲げ伸ばしなどで痛みを感じるようになります。
さらに症状が進むと、滑液が大量に分泌されて関節水腫、いわゆる「膝に水がたまる」という状態になり、痛みが強くなって腫れや熱感が出るようにもなります。
軟骨のすり減りがさらに進み、最終的に消失することになると骨本体同士がこすれあうようになり、痛みも増して正座ができなくなります。
そして、最終的には骨棘というトゲの様な形に骨が変形していき、激しい痛みが安静時や睡眠時にも続くようになります。
変形性膝関節症はこうした段階を踏んで徐々に進行していきますが、その段階に応じて治療法なども変わっていきます。
ただ、色々頑張っていてもどんどん進行していき、人工関節置換術を受けることになる方も少なくありません。
実は、そんな変形性膝関節症の治療法に、今年の1月から新しい治療法が保険適用で加わることになりました。
それは軟骨細胞を培養して移植する再生医療等製品「ジャック」と呼ばれるものです。
患者さん本人の膝から採取した軟骨細胞を特殊なコラーゲンで包んで培養し、軟骨の欠損部に移植します。
この治療法なら膝の軟骨そのものを修復し症状を改善することができます。
実は、この治療法は外傷性軟骨欠損症や離断性骨軟骨炎に対しては2012年にすでに保険適用されていて、治療実績も十分にあります。
それが今回、変形性膝関節症の治療法に対しても保険適用されることになったのです。
ただ、適応対象が「運動療法等の保存療法により臨床症状が改善せず、かつ軟骨欠損面積が2㎠以上の軟骨欠損部位に適用する場合に限る。」とされていたり、まだ治療ができる病院や医師が限られていたりするみたいなので、現段階では誰でもすぐに受けられるとはいかない様です。
とにかく、そういった治療法があるということを覚えておいて頂けたら良いと思います。
2月の休鍼日です。
2月
5日(木)… 休鍼日
11日(水・祝)… 休鍼日
12日(木)… 休鍼日
19日(木)… 休鍼日
23日(月・祝)… 休鍼日
26日(木)… 休鍼日
院長 増江譲二