野中腰痛クリニック - Nonaka Lumbago Clinic

野中腰痛クリニック - Nonaka Lumbago Clinic 野中腰痛クリニックはJR新大阪駅徒歩1分・東京駅八重洲口から徒歩5分のところにある腰痛専門のクリニックです。脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、すべり症等の腰痛症状に対してメスを使わない日帰り治療を提供しています。

【海外視察】インドネシア(ジャカルタ)に来ています。○インドネシアの現状インドネシアの人口は2億7900万人(世界4位)と多いのですが、医療の質に関しては発展途上のため高度な医療を受けるためにシンガポール、アメリカ、韓国などの国に行かれてい...
29/09/2025

【海外視察】インドネシア(ジャカルタ)に来ています。

○インドネシアの現状
インドネシアの人口は2億7900万人(世界4位)と多いのですが、医療の質に関しては発展途上のため高度な医療を受けるためにシンガポール、アメリカ、韓国などの国に行かれている状況です。

○インドネシアと当院の関係性
野中腰痛クリニックとインドネシアの関係は3年ほど前に、北米で行われているディスクシール治療を日本の方が近いと理由で受けに来られた1人の患者様から始まっています。
その後、治療を受けられた患者様の口コミで毎年50以上の患者様が来院されるようになりました。さらに、昨年、インドネシア人医師が当院で治療を受けられたつながりから、私や石田医師がインドネシア国内の医師と直接会って懇親を深めるようになっています。

○インドネシアに来た目的
一番の目的は、当院で治療を受けられた患者様とお会いすることで、通訳を交えて治療後の経過や今後のアドバイスをします。そのほか、新たに腰痛や坐骨神経痛で悩まれている方に当院で行われている治療などを直接ご説明させていただいたり、医療展覧会に参加して世界で行われている治療法を学んだりすることです。

○ジャカルタ初日
関西国際空港からシンガポールを経由してジャカルタに行きました。シンガポール空港の様子ですが、さすがにきれいです。

機内から見たジャカルタの街並みです。大きなビルもあれば農村らしきものも見えます。貧富の差が激しいようです。

町の中心部です。交通量の多さに目をつぶれば東京と変わらない印象を受けました。
ただし中心部を外れてみると、このように荒れた道路もたくさんあります。ギャップがすごい。

到着日には仕事はありませんから、ゆっくり食事をすることが出来ました。アヒルのから揚げがインドネシア名物らしいので頼んでみました。外カリ、中フワで美味しかったです。

ホテルのロビーでチェックイン中に爆睡する石田副院長です。スタッフ全員が飛行機の移動に疲れ果てていましたので、夕食もそこそこにして、19時ごろ(日本時間で21時)には就寝して明日に備えました。

○次回予告
2日目は治療後患者様との懇談と新規の紹介患者さまとの面談を行いますので、ブログでご報告します。

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インドネシア(ジャカルタ)に来ています。【海外視察1日目】 | 海外視察・研修・学会出席の報告ブログです。

【実例から徹底解説】セルゲル法から1年経たずに再発|医学的にありえない説明がされていた?https://youtu.be/1R7wK3pKaEs患者様からのご質問も多いため、今回は、他院でセルゲル法(ディスコゲル治療・DiscoGel)を受...
27/09/2025

【実例から徹底解説】セルゲル法から1年経たずに再発|医学的にありえない説明がされていた?

https://youtu.be/1R7wK3pKaEs

患者様からのご質問も多いため、今回は、他院でセルゲル法(ディスコゲル治療・DiscoGel)を受けた後、1年経たずに再発され、当院で治療を受けた患者様の事例を紹介しながら解説します。

セルゲル法は椎間板ヘルニアに対する「減圧治療」です。
減圧するための治療としては良い治療なのですが、椎間板が潰れてしまった状態には効果はありません。

動画の中で紹介した論文(英語)もご覧いただくと、より薬剤のこと、治療について深く知っていただけると思います。

🔶論文はこちら🔶
ディスコゲルとPLDD(レーザー治療)の有効性について
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6944373/

フィブリン製剤に関する論文
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2565293/
https://discseel.com/wp-content/uploads/2025/01/PainPhysicianPauzaArticle.pdf

セルロースに関するwikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9

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減圧治療(PLDD/セルゲル法)と修復治療(ディスクシール治療/DRT)どっちやろ?(30代女性)◯疾患・症状椎間板ヘルニア坐骨神経痛◯患者様の状態30代 女性患者様は3年以上腰痛と坐骨神経痛に悩まれており、近くの整形外科で椎間板ヘルニアと...
26/09/2025

減圧治療(PLDD/セルゲル法)と修復治療(ディスクシール治療/DRT)どっちやろ?(30代女性)

◯疾患・症状
椎間板ヘルニア
坐骨神経痛

◯患者様の状態
30代 女性
患者様は3年以上腰痛と坐骨神経痛に悩まれており、近くの整形外科で椎間板ヘルニアと診断されています。

◯診察と検査結果
腰のMRI検査です。複数の椎間板で変形が確認され、椎間板ヘルニアと診断できますが、椎間板の厚みは残っている状態です。椎間板変性の重症度を示すPfirrmann分類ではGradeⅢというところでしょう。GradeⅢならば椎間板内圧が上昇している可能性があります。GradeⅣ以上では椎間板損傷が進行している為、一般的にディスクシールなどの修復治療が適応になります。

◯治療
Pfirrmann分類だけでは椎間板内圧が高いのか低いのか分かりません。椎間板内圧が高ければ減圧治療であるPLDDやセルゲル法が適応になり、椎間板内圧が低ければディスクシール治療やDRT治療が適応になります。MRIだけでは判定できませんので、Annulogram検査で椎間板内圧を確認していきます。

▼Annulogram検査
Annulogram検査です。すべての椎間板に造影剤が黒く染み込んでいくことが確認できます。造影剤は液体であり、液体が染み込む隙間があるという事は【椎間板の内圧が低下していること】を意味します。反対に椎間板内の圧力が高ければ、造影剤は絶対に染み込みません。

▼ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板内の圧力が低下しているため、椎間板の損傷を修復する目的でディスクシール治療を行いました。この写真は治療前後のレントゲン写真になります。

○まとめ
この様にMRI検査だけでは椎間板内の圧力や損傷がどの程度存在するかは不明であるため、椎間板治療をする前にかならずAnnulogram検査をするべきです。北米では一般的にAnnulogram検査が行われており、行わなければ損害賠償訴訟になりかねないそうです。従来の日本の様にMRI検査だけで治療法を決定してしまうとダメなんですね。また、PLDDでもセルゲル法でもステロイド製剤を使用しているので、適応外の治療を行ったとしても一時的に炎症が収まることがあり、効果があったと勘違いする場合があるので注意が必要になります。

手術の前に見て!その腰痛、MRI画像を見れば“本当に必要な治療”がわかります
https://youtu.be/VIVaIYnSl0U

#椎間板ヘルニア #椎間板変性症 #坐骨神経痛 #腰椎すべり症
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https://nonaka-lc.com/case/achievement-2025-9-22/

治療後7年経過の患者様(40代男性)〇疾患・症状椎間板ヘルニア坐骨神経痛〇患者様の状態40代 男性2018年7月にPLDD(椎間板レーザー減圧治療)を行った方です。当時、椎間板ヘルニアがあり、PLDD(椎間板レーザー減圧治療)またはPIDD...
25/09/2025

治療後7年経過の患者様(40代男性)

〇疾患・症状
椎間板ヘルニア
坐骨神経痛

〇患者様の状態
40代 男性
2018年7月にPLDD(椎間板レーザー減圧治療)を行った方です。当時、椎間板ヘルニアがあり、PLDD(椎間板レーザー減圧治療)またはPIDD(椎間板インプラント減圧治療=現在はセルゲル治療とも言われている治療)の適応があったのですが、効果が同程度であるため、治療費用が4分の1で済むPLDD(椎間板レーザー減圧治療)を行っています。治療後3ヵ月で坐骨神経痛は改善したのですが、今年9月にゴルフをされた後から腰痛が新たに出現するようになったため、東京院を受診されました。

〇VAS Score(疼痛スケール)
▼腰の痛み
2018年7月:0
2018年10月:0
2025年9月:3

▼下肢の痛み
2018年7月:8
2018年10月:0
2025年9月:0

▼しびれ
2018年7月:8
2018年10月:0
2025年9月:0

▼臀部の痛み
2018年7月:8
2018年10月:1
2025年9月:0

※患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します。

〇検査
*治療前のMRI検査
2018年7月のMRI検査です。L5/Sに椎間板ヘルニアが確認されていました。

*治療後7年経過したMRI検査
2025年9月19日のMRI検査です。椎間板ヘルニアは吸収されているのが確認できています。あらたな病変は見当たりませ
ん。

〇診察
9月10日にゴルフをした翌日から腰痛が出現していますが、本日時点で腰痛は半減している状態です。椎間板や腰椎の変形も認められませんので、腰椎捻挫と診断し湿布薬のみ処方させていただきました。今後2週間ほどで症状は自然消失するとご説明いたしました。腰痛の原因はゴルフの前の準備運動不足だと判断し、運動前の準備運動をしっかりと行っていただくようにお願いいたしました。

〇院長の一言
*やっぱり準備運動やて
わたくしも椎間板ヘルニアがあるので、今日、来院された患者様とは「ヘル友」ってことになります。昨年5月にDRT(椎間板再生治療)を受けてますけど、ゴルフやスキーなどの運動をする前には必ず準備体操をしとります。「ヘル友」の多くは、腰椎の柔軟性を高めておかないと特定の椎間板にだけ負担がかかってしまう骨格をしとるからです。野球選手だったイチローさんも練習前に1時間以上ストレッチを行っていたとか。見たことないんで知らんけど…。兎にも角にも運動前にはラジオ体操でよろしおますんで、忘れんように。

https://nonaka-lc.com/case/achievement-2025-9-19/

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オランダから来院(30代男性)◯疾患・症状脊柱管狭窄症すべり症坐骨神経痛◯患者様の状態30代 男性(オランダ国籍)患者様は10代の頃から体操競技をされており、腰椎分離症と診断されていましたが、20代後半から坐骨神経痛を繰り返すようになり、腰...
23/09/2025

オランダから来院(30代男性)

◯疾患・症状
脊柱管狭窄症
すべり症
坐骨神経痛

◯患者様の状態
30代 男性(オランダ国籍)
患者様は10代の頃から体操競技をされており、腰椎分離症と診断されていましたが、20代後半から坐骨神経痛を繰り返すようになり、腰椎すべり症の合併を認めています。ヨーロッパで幹細胞治療を受けられるも改善がなく、北米のディスクシール治療のことを調べられ当院を受診されています。

◯診察と検査結果
腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎および第1仙骨間の椎間板容量の低下を認めます。幹細胞治療をされたそうですが、繊維輪損傷が存在する場合には効果が半減する事がわかっています。

◯治療
繊維輪損傷を修復するディスクシール治療が最適であるとご説明しました。

▼Annulogram検査
Annulogram検査で繊維輪に損傷が存在するのかを確認しているところになります。損傷部分が黒く映し出されており、繊維輪の損傷が確定しました。

▼ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
繊維輪の損傷部分にディスクシール治療を行っているところになります。椎間板がわずかに持ち上がるのが確認できます。
治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後になります。

欧州の病院でもディスクシール治療は可能となっていますが、ライセンス費用の高騰もあり、治療費用が日本の2倍以上になっているようです。本日の患者様は家族旅行を兼ねて日本に来日されていました。

*ディスクシール治療のライセンス費用って?
現状、ディスクシール治療に関するライセンス費用の値上げを打診されています。現時点で年間2億円以上も支払っているんですけど……。北米では治療費用が1回で2万ドルなので根本的に医療に対する考え方が違うんやろか。

すべり症が悪化するやってはいけないNG行動ワースト3
https://youtu.be/KVV6KGcBakk

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https://nonaka-lc.com/case/achievement-2025-9-18/

インドネシアからの相談(20代女性)◯疾患・症状椎間板ヘルニア坐骨神経痛FBSS(脊椎術後疼痛症候群)◯患者様の状態20代 女性(インドネシア国籍)患者様はインドネシア在住の女性です。21歳の時に椎間板ヘルニアに対して外科手術をされてますが...
22/09/2025

インドネシアからの相談(20代女性)

◯疾患・症状
椎間板ヘルニア
坐骨神経痛
FBSS(脊椎術後疼痛症候群)

◯患者様の状態
20代 女性(インドネシア国籍)
患者様はインドネシア在住の女性です。21歳の時に椎間板ヘルニアに対して外科手術をされてますが、再発を繰り返し23歳で再手術をされています。坐骨神経痛は持続しており3回目の手術を勧められている状況です。インドネシアの病院で当院を紹介されご連絡されています。

◯MRI検査
海外からの相談であるので、MRI画像が写真になっていますが、L3/4、L4/5、L5/S椎間板は変形して容量も低下しています。特にL3/4では脱出型ヘルニアも伴っている状態です。

◯方針
2度の手術により椎間板機能は大きく低下しており、3度目の手術となると将来的に固定術が必須となる状況です。20代という年齢を考えると保存的治療および椎間板治療(ディスクシール治療またはDRT法)が適切だと判断しました。

◯対策
患者様とは英語(通話とメール)でのやり取りを行っておりますが、おそらく椎間板治療を目的に来日されることになりそうです。

◯まとめ
欧米では椎間板治療が一般的になっていますが、東南アジア領域では外科的手術が優先されることが多いようです。来週、インドネシアへ講演に行きますので、しっかりと現地の先生方と懇親を深めようと思っています。

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【第4回】腰痛と脳の「痛み抑制システム」下行性疼痛抑制系と治療薬の解説〇はじめにこんにちは、東京院の院長、山﨑です。慢性的な腰痛に悩む患者さんにとって、「痛み」は身体だけでなく脳とも深く関係しています。実は脳には痛みを和らげる「下行性疼痛抑...
21/09/2025

【第4回】腰痛と脳の「痛み抑制システム」下行性疼痛抑制系と治療薬の解説

〇はじめに
こんにちは、東京院の院長、山﨑です。慢性的な腰痛に悩む患者さんにとって、「痛み」は身体だけでなく脳とも深く関係しています。実は脳には痛みを和らげる「下行性疼痛抑制系」 と呼ばれる仕組みが備わっており、このシステムがうまく働かないと痛みが長引くことがあります。
今回は、脳が痛みをコントロールするメカニズムである下行性疼痛抑制系の基本と、関連する治療についてわかりやすく解説します。
今回は非常に長い記事となりますが、専門用語もできるだけかみ砕いて説明しますので、腰痛改善のヒントにしてください。

〇下行性疼痛抑制系とは?(脳と痛みの関係)
私たちがケガをしたり腰を痛めたりすると、その痛みの信号(侵害刺激)は神経を通って脳に伝わり、脳で「痛い」と感じます(これを上行性疼痛伝達系といいます) (二階堂琢也, 2022)。一方で私たちの体には、脳から脊髄に向かって痛みを和らげる信号を送る仕組みも備わっています。これが「下行性疼痛抑制系」と呼ばれるものです 。簡単にいえば、脳内の痛み制御システムで、脳が自ら“痛みのブレーキ”をかける回路なのです。
例えば、スポーツ選手が試合中は怪我の痛みを感じないのに、試合後に痛み出すことがあります。また戦場の兵士が重傷でも痛みをあまり感じなかったという報告もあります 。これは興奮や集中といった強い感情が痛みを一時的に遮断した結果であり、脳が下行性疼痛抑制系をフル活用して痛みを抑えていると考えられます 。つまり痛みは単に患部から自動的に伝わるものではなく、脳が積極的に調節しているということです。

〇下行性疼痛抑制系の主な構造(脳~脊髄)
では、この「痛みを抑える下行性システム」は体のどの部分で構成されているのでしょうか。主な構造を順に見ていきます。

*前帯状皮質(ぜんたいじょうひしつ、ACC)
大脳の一部で、痛みの感情的な側面を処理する部位です。痛みやストレスを感じるとACCが活動し、脳の下行性抑制システムを起動するスイッチの役割を果たします。ACCなどの高次中枢からの信号が中脳へ伝わり、痛みを抑える指令がスタートします

*中脳水道周囲灰白質(ちゅうのうすいどうしゅういかいはくしつ、PAG)
中脳にある灰色質で、下行性疼痛抑制の要(かなめ)となる中枢です。PAGは大脳辺縁系(ACC、扁桃体、視床下部など感情や本能を司る領域)から入力を受け取り、脳幹へ痛み抑制信号を送ります 。PAGを電気刺激すると痛みが和らぐ現象が知られており、この部位が強力な鎮痛作用の起点です 。PAGからは下行性の神経経路が延髄に向かって伸びています(小山純正, 2016)。

*延髄縫線核(えんずいほうせんかく)
脳幹(延髄)にある縫線核と呼ばれる神経核の集まりで、PAGからの指令を受けて脊髄へ信号を送ります。特に大縫線核(延髄正中部の核)はPAGからの下行性入力で活性化し、セロトニン作動性ニューロンを脊髄後角まで投射します 。延髄縫線核は**セロトニン(5-HT)**という神経伝達物質を放出することで、脊髄で痛み伝導を抑制する役割を担っています。

*青斑核(せいはんかく)
脳幹(橋の部位)にある青斑核も下行性疼痛抑制に重要な構造です。青斑核のニューロンは**ノルアドレナリン(NA)**を放出しながら脊髄後角に投射し、痛み信号を抑制します 。セロトニン系と並んで、ノルアドレナリン系の下行経路がもう一つの痛み抑制ルートとなっています。

*脊髄後角(せきずいこうかく)
脊髄の後部にある灰白質で、末梢神経からの痛み信号が最初に中枢に取り込まれる場所です。後角には一次ニューロン(末梢からの侵害信号を伝える神経)と二次ニューロン(脊髄から脳に情報を上げる神経)のシナプスがあります。先述の延髄縫線核からのセロトニン神経や青斑核からのノルアドレナリン神経は、この脊髄後角に終止しており、ここで痛みの信号を抑え込む作用を発揮します 。具体的には、脊髄後角で放出されたセロトニンやノルアドレナリンが抑制性の介在ニューロン(痛み伝達を妨げる神経)を活性化したり、痛みの一次ニューロンから二次ニューロンへの信号伝達を妨害したりします。
大脳辺縁系(前帯状皮質、扁桃体、視床下部など)や前頭前野からの入力を受けた中脳PAGが起点となり、**脳幹RVM(吻側延髄腹内側部:延髄縫線核などを含む)**を経由して脊髄後角に至る下降性の痛み抑制経路を示す模式図です。赤い矢印が脳から下行する抑制性経路(痛みを抑える信号)、緑の矢印が上行する侵害信号(痛み刺激)を表しています。このネットワークにより、脳が脊髄レベルで痛みの感じ方を調節します。

〇痛みを抑えるメカニズム:神経伝達物質と回路
下行性疼痛抑制系では、脳からの信号がどのように痛みを抑え込むかがポイントです。キーワードは神経伝達物質と神経回路、そして神経の可塑性です。

まず神経伝達物質ですが、先に述べたように中心的な役割を果たすのがセロトニン(5-HT)とノルアドレナリン(NA)です。これらは脳内のモノアミンと呼ばれる物質で、普段は心の状態(気分や緊張)にも関与していますが、痛みの抑制にも使われます 。脊髄後角でセロトニンやノルアドレナリンが放出されると、いくつかの作用で痛み信号が抑えられます。

(1)抑制性介在ニューロンの活性化: セロトニンやNAは脊髄内の痛みを抑える介在神経を活性化し、痛み伝達ニューロンに対して抑制的に働かせます。

(2)シナプス前抑制: ノルアドレナリンは一次感覚ニューロン(痛み信号を運ぶ神経)の末端に作用して、痛み物質(グルタミン酸など)の放出を減らします。これにより二次ニューロンへの入力そのものを弱めてしまいます。

(3)直接抑制: セロトニンは二次ニューロン自体にも作用し、その興奮(発火)を抑える受容体があります 。これら複合的な作用で、脳からの下行性信号は脊髄で痛みの「ボリューム」を下げているのです。

さらに見逃せないのが内因性オピオイドの存在です。オピオイドとはモルヒネ様の鎮痛物質で、体内でもβエンドルフィンやエンケファリン、ダイノルフィンといった物質が作られています。強い痛みやストレス時にはこれら内因性オピオイドが放出され、脳や脊髄で鎮痛効果を発揮します。特に脳内の視床下部や脳幹から出るβエンドルフィンやエンケファリンは、PAG内部の抑制性介在ニューロン(GABA作動性ニューロン)を抑制します 。普段、PAGの出力ニューロンはGABAニューロンによってブレーキがかけられていますが、オピオイドが放出されるとそのブレーキが外れ、PAGの痛み抑制ニューロンが一気に活動します 。これを**抑制の抑制(disinhibition)**と呼び、結果として下行性抑制系がオンになり強力な鎮痛が生じます 。脊髄レベルでも、エンケファリン作動性の介在ニューロンが一次ニューロンからの痛み物質放出を抑えるなど、オピオイド系は多層的に痛みを弱めます。

以上のように、生体は脳内モルヒネ(オピオイド)やモノアミン(セロトニン・ノルアドレナリン)を駆使して、痛み信号にブレーキをかけています。この神経回路は状況に応じて可塑的に変化します。神経の可塑性とは、神経回路が経験によって強まったり弱まったりする性質のことです。例えば、急性の痛み刺激が加わると一時的に下行性抑制系が活性化して痛みを和らげますが、痛み刺激が繰り返され慢性化すると神経回路に変調をきたすことがあります 。何度も痛み信号が脳に入力されると、脳や脊髄の神経が過敏になり(中枢性感作)、刺激がなくなった後も過敏状態が続いてしまうのです 。さらに、後述するように心理的ストレスによっても脳内の痛み抑制システムは影響を受けます 。このように、下行性疼痛抑制系は神経化学物質の作用と神経回路の学習的変化によって、その働きが強まったり弱まったりします。

〇薬物療法: SNRI(抗うつ薬)で下行性抑制系を強化
痛みを薬で和らげるというと、鎮痛剤(消炎鎮痛薬やオピオイドなど)を思い浮かべるかもしれません。ところが慢性の痛みでは、脳の下行性疼痛抑制系を強化するタイプの薬が有効な場合があります。その代表が抗うつ薬の一種である SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)です。

SNRIは文字通りセロトニンとノルアドレナリンが神経細胞に再吸収されるのを阻害する薬で、これら神経伝達物質の濃度を高める作用があります。もともとはうつ病の薬として開発されましたが、脳内モノアミンを増やすことで痛みの抑制経路を賦活(ふかつ)する効果があることがわかりました 。簡単に言えば、下行性疼痛抑制系のブレーキ役物質(5-HT, NA)を増やすことで、脳の痛み抑制ネットワークを後押しするのです。
具体的に、SNRIを内服すると脳幹の縫線核や青斑核から出るセロトニン・ノルアドレナリン神経の働きが高まります 。その結果、脊髄で痛み伝達を抑える信号が強まり、痛みの感じ方が弱まります。興味深いことに、うつ病などで脳内のセロトニンやNAが減少していると、この下行性抑制系もうまく働かなくなり痛みが増幅される傾向があります 。つまり心の不調で脳内のモノアミンが不足すると痛みを抑える力も低下してしまうのです 。このことからも、抗うつ薬でセロトニンやNAを増やすことが慢性疼痛の治療に有用である理由が理解できます。
なお、抗うつ薬にはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や三環系抗うつ薬(TCA)などもありますが、痛みの治療にはセロトニンだけでなくノルアドレナリンも増やせるSNRIが特に有効とされています 。ノルアドレナリン作動系は痛み抑制に欠かせない経路の一つであり、SNRIはその点で理にかなった薬といえます。実際、古くから慢性疼痛に三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)が使われてきましたが、副作用の点で最新のSNRI(デュロキセチンやミルナシプラン等)の方が使いやすく、現在はこちらが主流になりつつあります。

〇慢性腰痛では下行性抑制系がうまく働かない
**慢性腰痛(3ヶ月以上続く腰痛)になる背景には、下行性疼痛抑制系の働きの低下**が関与していると考えられます 。本来であれば、ケガなどによる急性の痛みは時間とともに治まり、痛み回路も元の状態に戻るはずです。しかし慢性腰痛症では、痛み刺激が長期間続くことで神経系が過敏化し、脳から痛みを抑える信号が十分に出なくなっている可能性があります。いわば**「痛みのブレーキが故障した状態」**であり、その結果として痛みが必要以上に長引いてしまうのです。

慢性腰痛患者さんでは、画像検査で明らかな異常がないのに痛みが強い場合や、通常なら治っているはずの時期を過ぎても痛みが続く場合があります。これは、脳や脊髄の痛み調節ネットワークがうまく働かず、痛みのスイッチが切れっぱなしになっている状態とも言えます。
また、心理的・感情的な要因も下行性疼痛抑制系の働きに大きく影響します。慢性的な痛みに苦しんでいると気分が落ち込みやすくなりますが、抑うつ状態や不安があると脳内でセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといった物質の放出が低下し、結果的に痛みを抑える力が弱まります 。実際、慢性痛患者では抑うつ傾向を合併する人が多いことが知られています。痛みで活動できず社会的にも孤立しがちになるとさらに気分が沈み…という悪循環に陥るケースもあります 。このように慢性腰痛と心理状態は相互に影響し合い、脳の痛み抑制システムを介して痛みの感じ方を変化させるのです。
一方で、前向きな心理状態や適度な運動は下行性抑制系を強化することがわかっています。例えば楽しい予定があるときや夢中になれることをしているときには痛みを感じにくくなる傾向があります 。この現象は脳内でドーパミンなど報酬系の物質が増え、下行性抑制系を活発にするためと考えられます 。慢性腰痛の治療では、痛みそのものへのアプローチと同時にメンタルケアや生活リズムの改善が重視されるのはそのためです。

〇慢性腰痛に使われる薬: デュロキセチンとミルナシプラン
下行性疼痛抑制系を改善する治療薬として、現在効果が実証されている代表的な薬がSNRIのデュロキセチンとミルナシプランです。

*デュロキセチン(商品名:サインバルタ)
デュロキセチンはSNRIの一種で、もともと抗うつ薬として開発されましたが、糖尿病性神経障害痛や線維筋痛症、変形性関節症の疼痛など幅広い慢性痛への有効性が確認されています 。日本でも2016年に「慢性腰痛症に伴う疼痛」への適応が承認され、現在は慢性腰痛の治療薬として保険適用で使用されています 。複数の臨床試験で腰痛の痛みスコアを有意に改善し、生活の質(QOL)や身体機能も向上させることが示されています (Konno et al., 2016)。例えば日本人慢性腰痛患者を対象とした14週間のプラセボ対照試験では、デュロキセチン60mg投与群はプラセボ群に比べ痛みが有意に減少し、症状の改善を患者自身が実感する割合も高くなりました 。その安全性プロファイルも比較的良好で、主な副作用は眠気、便秘、吐き気、めまい、口の渇きなどであり、多くは軽度~中等度で経過とともに改善しています 。現在、国内外のガイドラインでデュロキセチンは慢性腰痛や慢性筋骨格系疼痛に対する有効な選択肢として位置付けられており、特に従来の鎮痛薬で効果不十分なケースや、神経痛的な要素を伴う腰痛に推奨されています。

*ミルナシプラン(商品名:トレドミン)
ミルナシプランもSNRIに分類される薬で、日本ではうつ病の治療薬として使われてきました。海外では線維筋痛症(Fibromyalgia)という慢性痛症候群の治療薬として承認されており、慢性疼痛に対する有効性が研究されています 。線維筋痛症は全身の慢性痛を特徴とする疾患ですが、ミルナシプランはその痛みとQOLを改善する効果がある程度認められています 。例えばコクランレビュー(研究結果を総合評価するレビュー)では、ミルナシプラン100~200mgの投与で約40%の線維筋痛症患者に痛みの中等度軽減(30%以上の疼痛緩和)が得られたと報告されています(プラセボでは30%に緩和)(Derry et al., 2012) 。ただし効果が十分現れるのは一部の患者に限られ、副作用(悪心や便秘など)の発現も多いため、効果と副作用のバランスを見極めながら使う必要があるとも指摘されています 。慢性腰痛そのものへのミルナシプランのエビデンスはデュロキセチンほど多くありませんが、同じ機序を持つ薬として他の慢性痛にも応用可能性があります。実際、三環系抗うつ薬で痛みが緩和しなかった患者でミルナシプランに切り替え有効だった例なども報告されています 。現在日本の慢性痛診療ではデュロキセチンが第一選択となる場面が多いですが、ミルナシプランも患者さんの状態によっては選択肢に入るでしょう。

〇患者さんにとってのメリットと治療選択のポイント
下行性疼痛抑制系の知識は、慢性腰痛に悩む患者さんにとっていくつかの示唆を与えてくれます。

まず、痛みが長引く原因の一つに「痛みを抑える脳のブレーキが利きにくくなっている」可能性があると理解できれば、**「痛み=身体の酷使や炎症だけが原因ではない」**ことがわかります。実際、腰痛はレントゲンやMRIで異常が見つからないケースも多く、そうした痛みには中枢神経系の機能変化が関与していると考えられます 。これは決して「痛みは気のせい」と言っているのではありません。痛みには確かな生物学的メカニズムがあり、それが身体だけでなく脳にもあるということです。脳の痛み抑制力が落ちているなら、それを回復・補強してあげることが治療戦略になります。

デュロキセチンやミルナシプランといったSNRI系の薬は、まさに脳内の痛み抑制ネットワークをテコ入れする治療です。鎮痛補助薬とも位置づけられ、従来の消炎鎮痛薬(NSAIDs)や神経ブロック、理学療法などで十分な効果が得られない慢性腰痛に対して、痛みの感じ方自体を和らげる目的で処方されることがあります 。患者さんからすると「抗うつ薬を痛みに使うなんておかしいのでは?」と思うかもしれません。しかし上記のような脳内メカニズムから、抗うつ薬=脳の痛み止めとして働くことが明らかになっているのです。実際にこれらの薬は抑うつ症状がない痛み患者さんにも有効であることが臨床研究で示されています 。痛みが軽減すれば活動性が上がり、気分も前向きになるというプラスの連鎖も期待できます。

患者さんにとってのメリットは、痛みの軽減だけでなく睡眠や気分の改善、副次的に生活の質向上にもつながりやすい点です 。慢性腰痛では痛みのせいで夜間よく眠れなかったり、趣味や仕事に支障が出たりしますが、SNRIの服用で痛みが和らぐと「少し体を動かしてみよう」「もう一度趣味を楽しんでみよう」という気持ちになれることもあります。そのようなポジティブな行動がさらに脳の痛み抑制系を強め、症状改善に拍車をかけるでしょう。

もっとも、SNRIは即効性の鎮痛薬ではなく、効果発現に2~4週間程度かかることもある点には注意が必要です。いわば痛みの「底上げ」を図る薬であり、じっくり神経系に作用していきます。また全員に効果があるわけではなく、副作用で継続が難しい場合もあります。主治医と相談しながら、効果と副作用のバランスを見つつ治療方針を決めていくことが大切です 。薬物療法だけでなく、運動療法や認知行動療法(痛みに対する考え方を前向きにする心理療法)などを組み合わせると相乗効果が得られます 。痛みの感じ方は脳で変えられる――この事実は、腰痛と付き合う上で希望にもなります。適切な治療薬の助けを借りながら、生活リズムの改善やストレス軽減にも取り組むことで、脳の「痛みブレーキ」を取り戻していきましょう。

〇この記事のまとめ
今回の内容は少し専門的なお話になりましたので簡単にまとめたいと思います。

慢性的な腰痛は、単なる体の問題ではありません。
私たちの脳には、痛みを和らげる「下行性疼痛抑制系」という素晴らしい機能が備わっています。しかし、慢性的な腰痛に悩む方は、この「脳の痛み止めシステム」がうまく働かなくなっている可能性があります。

痛みの原因は「心のせい」ではなく、「脳の機能」のせいかも。
心の状態(ストレスや不安)が、脳の痛み抑制システムを弱めてしまうこともあります。だからこそ、慢性腰痛の治療には「心」と「脳」へのアプローチが重要です。

薬で痛みの「ブレーキ」を修理できる時代へ。
デュロキセチンやミルナシプランといったSNRI(抗うつ薬)は、脳内のセロトニンやノルアドレナリンを増やし、痛み抑制ネットワークを活性化します。これにより、従来の鎮痛剤では効果がなかった痛みにも効果が期待できます。

「痛みは気のせい」ではありません。
痛みを長引かせているのは、脳の機能的な変化です。この変化を理解し、適切な治療法(薬物療法、運動療法、心理療法など)を組み合わせることで、腰痛の悪循環を断ち切り、より快適な生活を取り戻すことができるのではないでしょうか。

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【第4回】腰痛と脳の「痛み抑制システム」下行性疼痛抑制系と治療薬の解説 | 背骨にまつわる「ためになる」情報を発信するブログです。

【最新動画】意外と知らない坐骨神経痛3つの原因!それぞれの特徴・治療法を紹介https://youtu.be/5Emxv6Ga034今回は意外と知らない方も多い「坐骨神経痛の3つの原因」についてご紹介。坐骨神経痛の症状が出る原因には腰痛疾患...
20/09/2025

【最新動画】意外と知らない坐骨神経痛3つの原因!それぞれの特徴・治療法を紹介

https://youtu.be/5Emxv6Ga034

今回は意外と知らない方も多い「坐骨神経痛の3つの原因」についてご紹介。
坐骨神経痛の症状が出る原因には腰痛疾患が密接に関係しています。
この動画を見て思い当たる方は検査・診察を受けられることをお勧めします。

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■医師プロフィール
〇石田貴樹(Takaki Ishida)
野中腰痛クリニック 副院長
---
高知大学卒業。神戸市立医療センター西市民病院、兵庫県立尼崎病院、関西労災病院、神戸大学医学部附属病院の勤務を経て、当時のILC国際腰痛クリニックに入職後、野中腰痛クリニックに在籍し現在に至る。野中院長指導のもと日帰り治療に5年以上携わる。日本再生医療学会に所属し、当院の再生治療の技術向上に尽力している。クリニック所在地:大阪、東京

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腰に気を遣わず生活する(50代男性)◯疾患・症状脊柱管狭窄症坐骨神経痛◯患者様の状態50代 男性数年間より腰痛と坐骨神経痛発作を繰り返されています。腰に負担をかけなければ腰痛は出現しませんが、腰に気を使いながら生活する事は損をしていると考え...
19/09/2025

腰に気を遣わず生活する(50代男性)

◯疾患・症状
脊柱管狭窄症
坐骨神経痛

◯患者様の状態
50代 男性
数年間より腰痛と坐骨神経痛発作を繰り返されています。腰に負担をかけなければ腰痛は出現しませんが、腰に気を使いながら生活する事は損をしていると考えられ当院を受診されています。

◯診察と検査結果
腰のMRI検査です。椎間板容量は低下しており、神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断いたします。

◯治療
椎間板容量が明らかに低下している為に、Annulogram検査をする前からディスクシール治療が適応になることが予測されました。

▼Annulogram検査
どのような治療であれ、Annulogram検査は必ず行います。北米では万一検査を行わずに腰痛治療を行った場合には敗訴してしまいます。日本ではほとんどの医療機関が検査をおこなっていませんが。

▼ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
ディスクシール治療を行っているところです。椎間板繊維輪の修復治療になります。
治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。

一度きりの人生ですから、腰に気をつかわず生活していただきたいと思います。

【1分で痛み診断】あなたの脊柱管狭窄症はどのレベル?あなたに最適な治し方が見つかる
https://youtu.be/5mUg2dMrvvg

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https://nonaka-lc.com/case/achievement-2025-9-13/

PLDDでは治らなかった坐骨神経痛(50代男性)◯疾患・症状椎間板ヘルニア坐骨神経痛◯患者様の状態50代 男性患者様は、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛で仕事が出来ない状態になられていたことから、今年4月に他院でPLDD(椎間板レーザー減圧術...
18/09/2025

PLDDでは治らなかった坐骨神経痛(50代男性)

◯疾患・症状
椎間板ヘルニア
坐骨神経痛

◯患者様の状態
50代 男性
患者様は、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛で仕事が出来ない状態になられていたことから、今年4月に他院でPLDD(椎間板レーザー減圧術)を受けられました。改善が乏しい状態が続くため、セカンドオピニオンを目的に当院を受診されています。

◯診察と検査結果
腰のMRI検査です。第5腰椎と第1仙骨部の椎間板ヘルニアが目立ちます。また、PLDD(椎間板レーザー減圧術)を受けられた部位にもなります。一見すると椎間板容量は保たれているように見えますが、椎間板が変形しており、椎間板内圧が低下している可能性が高いと思われます。

◯治療
椎間板の内圧が低下している場合にPLDD(椎間板レーザー減圧術)やディスコゲル治療(別称:セルゲル法)は禁忌になります。椎間板の内圧が低下している場合にはディスクシール系統の治療が必要になるとご説明しました。

▼Annulogram検査
この動画が全てを物語っています。造影剤が椎間板の中を流れていくので、椎間板の内圧が低い事が証明されています。この場合は、PLDDやディスコゲル治療(別称:セルゲル法)は適応外になります。今回は、ディスクシール治療を行いました。

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。

減圧治療として、PLDDやディスコゲル治療(別称:セルゲル法)は100万円を超える費用がかかりますが、材料代の原価は10万円以下であり、クリニックにとっては大きな利益になるため、適応外であっても治療が為される例が私の外来でも多数確認されています。

手術の前に見て!その腰痛、MRI画像を見れば“本当に必要な治療”がわかります
https://youtu.be/VIVaIYnSl0U

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https://nonaka-lc.com/case/achievement-2025-9-12/

【経過報告】腰痛治療の専門医が受けたDRT法から3ヵ月後、驚きの変化とは?〇はじめに前回の記事では、院長である野中が、自身の椎間板ヘルニア治療のため、最新のDRT法を体験した一部始終を公開しました。専門医である自らが施術を受けることで、患者...
16/09/2025

【経過報告】腰痛治療の専門医が受けたDRT法から3ヵ月後、驚きの変化とは?

〇はじめに
前回の記事では、院長である野中が、自身の椎間板ヘルニア治療のため、最新のDRT法を体験した一部始終を公開しました。専門医である自らが施術を受けることで、患者様の不安を少しでも和らげ、治療法の有効性を証明したいという思いからでした。
そして治療から3ヶ月が経過し、現在の体の状態について動画で報告しています。「治療後、本当に良くなったのか?」「どのような変化があったのか?」といった、皆様が最も気になっているであろうポイントについて、自身の言葉を交えてご紹介します。
この記事では、その内容を5分でわかる要約としてお届けします。
当院での治療結果にご興味がある方はぜひご覧ください。

動画はこちら▼
https://youtu.be/hGgKtrhudqw

〇治療から3ヵ月後の経過報告
治療から3ヵ月。椎間板の修復は順調に進み、炎症も徐々に治まってきている段階です。脊椎はL3〜S1にわたって治療を受けました。術後の調子はかなり良く、椎間板がしっかりと再生に向かっていることを確認しています。

〇3ヵ月経過して感じた体の変化
治療前は、特に左側の坐骨神経痛の症状が強く休み休み歩いていました。しかし、DRT法を受けて3ヵ月が経った今、そのような症状も出ていません。

具体的には、
・ゴルフに行けるようになった。
・歩行時の足のしびれや違和感がほとんどなくなり、スムーズに歩けるようになった。

など、症状の顕著な改善が見られました。
元々、筋肉が付きづらい体質のため無理な姿勢や過度な運動をすれば再発してしまう可能性があるので、これからは身体づくりを意識したいと思います。椎間板が修復されるまでにはまだ少し時間がかかると思いますので引き続き様子を見ていきたいと思います。私自身が、このDRT法の効果を身をもって体験できたことで、患者様へ自信を持って治療を提案できます。

〇今後の見通しと患者様へのメッセージ
今回ご紹介した経過は、あくまで私個人の症例です。治療効果には個人差があることをご理解ください。しかし、重度の椎間板ヘルニアに悩んでいた私でも、これだけの改善が見られたことは、この治療法が持つ可能性を示していると言えると思います。
腰の痛みや坐骨神経痛で日常生活に支障をきたし、諦めかけている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、どうか一人で悩まずに、まずは相談してください火患者様の痛みに真摯に向き合い、最適な治療法を一緒に探していきます。
今後も、引き続き回復の経過を報告していく予定です。

〇まとめ
病名:椎間板ヘルニア・椎間板変性症
症状:腰痛・坐骨神経痛
治療法:DRT法
治療箇所数:3箇所
治療時間:18分~20分

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https://nonaka-lc.com/tips/2025-09-09/

【経過報告】腰痛治療の専門医が受けたDRT法から3ヵ月後、驚きの変化とは? | 背骨にまつわる「ためになる」情報を発信するブログです。

【最新動画】すべり症が悪化するやってはいけないNG行動ワースト3https://youtu.be/KVV6KGcBakkこの動画では、すべり症のワースト3位をランキング形式で紹介します。  🔶こんな人に見てほしい🔶 ・すべり症と診断された ...
13/09/2025

【最新動画】すべり症が悪化するやってはいけないNG行動ワースト3

https://youtu.be/KVV6KGcBakk

この動画では、すべり症のワースト3位をランキング形式で紹介します。
🔶こんな人に見てほしい🔶
・すべり症と診断された
・治療法を探している

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住所

東淀川区西淡路1丁目1/35
Osaka, Osaka
533-0031

営業時間

月曜日 09:00 - 17:00
火曜日 09:00 - 17:00
木曜日 09:00 - 17:00
金曜日 09:00 - 17:00
土曜日 09:00 - 17:00

電話番号

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ウェブサイト

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