28/11/2023
既にご存知の方も多いかと思いますが、「肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント」を11月25日策定、11月27日公開となっております。内容としては肥満症と肥満の違いを理解して、肥満症に対して承認されているGLP-1受容体作動薬を適正に使用しようという内容です。これは糖尿病診療に携わっている先生方であれば十分に納得できる内容ではないでしょうか。最近GLP-1受容体作動薬が出荷調整などで必要な方に使用できない異常な状況が常態化しています。ただその一方でBMI35を超過する高度肥満症の患者様も効果的な治療薬がこれまでなかったため、お薬を必要としている方々に届けることも我々医療者の責務であると思います。専門医資格に加え、施設基準も定められました。このため肥満症治療へのアクセスという観点からはハードルが上がったようにも感じる一方で、適正使用のためにはやむを得ないのかなというところが実感です。施設基準に該当する医療機関は、減量手術が可能である医療機関も含まれていると思われるため、今後は内科治療だけではなく外科治療も併用してサステナブルな治療を検討していきましょう。肥満症の外科治療の対象者になる方は、外科治療の一時的な支払いはあるにせよ長い目で見た場合に数年間で外科治療の方が医療費が安くなるという報告もありますので、肥満症治療でお悩みの方は当院に御相談下さい。
日本肥満学会は、肥満症治療薬である持続性GLP-1受容体作動薬セマグルチド(商品名ウゴービ®皮下注)が2023年11月22日に薬価収載されたこととあわせて、「肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント」を策定し...