
23/01/2025
12月11日・12日に東京のアキバスクエアで開催された「整体日本一決定戦」に参加しました。
1ヶ月以上経ってしまいましたが、参加した感想を述べたいと思います。
その前に、事前に少し練習した時の話をします。
大会では身体の歪みをAIで分析して点数化し、施術前後で比較して評価されます。
2名の方に週1ペースで施術させて頂いたのですが、施術後の点数がなかなか上がらず苦戦していました。
しかし、施術前の点数が毎回上がっていることに気づきました。
つまり、施術効果が直後ではなく時間が経ってから現れていたのです。
これによって私の行っている施術が、間違っていなかったことがわかりました。
確かに「施術直後より翌日の方が腰や肩が楽だった」というお声をたくさん頂きますし、
私自身も「施術によるお身体の変化がなじむまで1〜3日くらいかかります」とお伝えしています。
施術による変化の持続性と変化の積み上がり、それが数値として現れたわけです。
同時に、施術直後に正しい姿勢に整えることの難しさを改めて認識しました。
「一時的に楽になるだけでなく根本からお悩みを解決したい」という意味では正解ですが、それでは大会で勝てません。
結局、直後に点数を上げる「解」は見つからないまま大会当日を迎えました。
大会当日。
順番が発表され、私は2番手のグループでした。
開会式を終えて、あっという間に出番になりました。
何百人の観衆のなか
時間制限もあるなか
初対面のモデルさんに施術する
今まで経験のないことです。
私はあがり症なので、入場した時は緊張で固まっていました。
更にその直前に貴重品を無くして、焦りもありました。
(貴重品は後に見つかりました。受付の方ありがとうございました)
それが、モデルさんと対面してご挨拶した瞬間、全て吹き飛びました。
あたかもペアで演技するように、モデルさんと私との2人だけの時間。
観られてることの緊張感というよりも、むしろ高揚感がありました。
初めての感覚、純粋に楽しかったです。
あっという間に25分の制限時間が過ぎ、施術を終えました。
翌日の結果発表。
予選通過者のなかに、私の名前はありませんでした。
やはり施術直後に姿勢を整える最適解を見い出せずに挑んだのが、大きな要因だと思います。
勝てなかった悔しさはあります。
たくさんの方に応援して頂きながら結果を出せず、申し訳ない思いもあります。
しかし結果発表の直後に私が感じたのは
「もう一回やりたかった」
そして
「今年はもうできないなら来年もまた出たい」
という思いでした。
SNS等を見ていると、この大会に対して賛否あるようです。
確かに「歪みを施術前後に比較する」ことが整体の技量を測るのに最適かどうかは、様々な意見があるでしょう。
しかし私としては、この大会に出場することで得たものが、本当にたくさんありました
肩の可動域の変化を競う2回戦で「モデルさんが腰が痛いと言うから腰の施術してあげた」という方がおられました。
目の前に身体が痛いという方がおられたら、損得抜きでなんとかしてあげたいという施術家としての信念を感じ、感銘を受けました
こんな素敵な施術家の方がたくさんおられ、会場はまさに巨大な「癒しの空間」でした。
そんな方々とお話しをしたり施術を受けることで、多くの学びがありました
大会が終了し、日本におけるカイロプラクティックのパイオニア、塩川先生が閉会の辞で「人の身体は必ず中から外に治っていく。その自然治癒力を引き出すのが整体だ」とおっしゃっていました。
私も同様の考えで施術していましたので「大会で結果は出せなかったけれど自分の進む道は間違っていないんだ」と思えて嬉しかったです。
あと一年、更に研鑽を積んで、次の大会にも出場したいと思います。