14/02/2026
頭のてっぺんにある「百会(ひゃくえ)」というポイントがあります。
名前の通り、“多くの流れが集まる場所”と考えられてきたところです。
場所は、両耳の上を結んだラインと、頭の真ん中のラインが交わるあたり。
触ってみると、少しへこみや縫い目のような感触がある方もいます。
解剖学的にも、ここは頭皮と腱膜が重なる重要なポイントです。
頭皮は、ただの皮膚ではありません。
帽状腱膜という組織を通じて、筋膜のつながりで全身と連動しています。
だから頭皮がゆるむと、体全体がふっと緩むことがあります。
美容室のヘッドマッサージで、全身が軽くなる感じに近いものです。
首の上の方、とくにC2あたりのこりは、頭頂部の違和感やしびれ感に影響します。
首の動きや血流が落ちると、頭への巡りも落ちます。
頭痛やめまい、頭の重さが続く方は、首と頭皮を一緒に見ると変化が出ることがあります。
百会は、頭痛、ふらつき、不眠、自律神経の乱れなどに使われてきました。
東洋医学では「上にたまった負担の逃げ道」とも考えます。
ここをゆるめると、下の巡り(お腹や排泄の流れ)が整う経験も多くあります。
めまいについても、少し視点を広げてみます。
めまいはとても多い症状で、多くは内耳と首、血流の影響を受けます。
回転する感じ、ふわふわする感じ、気が遠くなる感じ。タイプもさまざまです。
目の動きも大切なヒントです。
目がよく動く人は、脳の働きも活発であることが多い。
逆に目の動きが少ない状態が続くと、ぼんやり感や認知の低下につながることもあります。
意識して目を動かす習慣は、脳へのやさしい刺激になります。
鼻づまりや花粉の時期のつらさも、頭皮のむくみと関係していることがあります。
頭に熱がこもると、水分が上に集まりやすくなります。
頭皮を触ると、ぶよぶよしていることもあります。
ここを整えると、鼻や目の症状が軽くなるケースがあります。
頭皮のむくみは、美容面にも影響します。
頭皮がすっきりすると、顔の輪郭や表情がすぐ変わる方もいます。
セルフケアの器具で、やさしく刺激を続けるのも一つの方法です。
強くやりすぎず、気持ちいい範囲で十分です。
ただし、むくみには注意も必要です。
足と顔と頭が同時に強くむくむ場合は、内科的な問題が隠れていることもあります。
片側の足だけが急に強くむくんだ場合などは、すぐ医療機関へつないでください。
局所だけで判断しないことが、とても大切です。
施術の考え方としては、上だけ、下だけ、ではなく両方を見ること。
頭の症状でも足を整える。
足の症状でも頭皮をゆるめる。
離れた場所どうしが、意外なほど助け合います。
頭皮への刺激は、鍼や灸だけでなく、電気や磁気の分野でも研究が進んでいます。
記憶や学習へのよい影響が報告されているものもあります。
「頭の上から整える」という発想は、これからさらに広がっていくかもしれません。
つらい症状があると、どうしてもその場所だけを見てしまいます。
でも体は、思っているより全体でつながっています。
やさしく全体を見直していくことが、結果的に近道になることもあります。
無理のないセルフケアからでも大丈夫です。
頭皮にそっと触れるところから、始めてみるのも一つの方法です。
https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33687/