
26/03/2025
【奥が深い”食品サンプルの世界”】
日本では多くの飲食店で見かける”食品サンプル”。海外では料理の絵や実物を見本として置くことは数あれど、本物そっくりの造形物を店頭に並べてメニューを訴求する光景はあまり見られないと聞きます。この【食品サンプル】文化は日本で生まれて現在まで100年以上もの間、発展してきました。
そんな中、今日は『食品サンプルの日』です。和食・洋食・中華にデザートまでさまざまな種類がある食品サンプルですが、その始まりは”蒲鉾”でした。北陸から来ていた蒲鉾(かまぼこ)の行商が「蒲鉾を売り歩きたいのだが、すぐに傷んでしまって困る」という悩みを抱えていたとき、ある男が力を貸したことがきっかけだと言われています。当時、男は口紅を「蝋(ろう)」で作っていました。この技術を活かして「蝋(ろう)」で蒲鉾を作って見せたところ、とても重宝し、またたく間に口コミで広がったことから依頼が殺到しました。
昨年の秋には、日本発祥の食品サンプルが海を越えてイギリスで初めてのサンプル作りイベントが開催されました。この日は”抹茶パフェ”作りに挑戦。参加者は『ソフトクリームの形を一発で作るのが難しかった』と話していました。近年では、サンプルだけに留まらず、普段使いができる雑貨やアクセサリーとしても販売され、SNSなどで海外からも注目を集めています。
合成樹脂やエアブラシなどを使い、躍動感あふれる食欲をそそる造形物を作り上げる食品サンプル職人の皆さん。本当に素晴らしい技術力ですよね。
その中にはケーキやクッキーなどおいしそうなお菓子もたくさんあります。
私たち『菓子工房ポコアポコ』も自慢のお菓子を色々と取り揃えています。