自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科

自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科 自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科のFBです。主に医療関係者の方々との情報共有を目的としています。 病院

こちら当科の佐藤みどり先生による英文原著論文になります。ST上昇型急性心筋梗塞に対するPrimary PCIが患者の予後を改善する重要な治療であることに議論の余地はありませんが、Primary PCIでは様々な合併症が生じえます。その一つが...
08/11/2025

こちら当科の佐藤みどり先生による英文原著論文になります。ST上昇型急性心筋梗塞に対するPrimary PCIが患者の予後を改善する重要な治療であることに議論の余地はありませんが、Primary PCIでは様々な合併症が生じえます。その一つが放射線皮膚障害であり、Primary PCIに関わる我々が認識しておく合併症です。本研究ではPrimary PCIにおいて最大皮膚線量が2グレイを超えるのはどのような状況かということをN=1126という単施設としてはまずまずの規模で検証しています。結果はBMIが大きいこと、Primary PCI中に様々なデバイスを用いることが有意な因子でした。Elective PCIと違ってPrimary PCIは夜間に若手の先生が中心に行っている施設が多いと思います。こういった合併症に関わる因子を知っていただくことが安全なPrimary PCIにつながると思いますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。佐藤みどり先生、おめでとうございます!当科では若手医師の英文原著論文執筆のサポートにとても力を入れています!

In primary PCI for STEMI, high BMI and using many devices were significantly associated with excess radiation. We should pay special attention to patients with high BMI and complex lesions which require many devices to prevent excess skin radiation.

こちら笠原 卓助教による英文原著論文になります。PCI後にPlaque protrusionを認めることはIVUSやOCTを行っているとしばしばあり、とりわけACS病変では珍しいことではありません。過去の報告では予後との関連に一定の見解はな...
25/09/2025

こちら笠原 卓助教による英文原著論文になります。PCI後にPlaque protrusionを認めることはIVUSやOCTを行っているとしばしばあり、とりわけACS病変では珍しいことではありません。過去の報告では予後との関連に一定の見解はなく、Plaque protrusionはそのまま放置してよいのか、何か介入をすべきかということは未だに明らかではありません。本研究ではSTEMIへのPCIにおいてIVUSやOCTではなく、AngioでもはっきりとわかるほどのProtrusionは予後が悪かったとするものです。AngioのPlaque protrusionに対する感度はIVUSやOCTには劣りますが、その比較的鈍感な感度でも明らかなProtrusionには何らかの介入が必要な可能性を示唆する報告になります。CVIT英文誌ですので、会員の方は無料で閲覧できますので、ご興味のある方はご参照ください。

In-stent protrusion is sometimes observed after the stent implantation to the culprit lesion of ST-segment elevation myocardial infarction (STEMI). However, it remains unclear whether additional interventions are necessary for non-obstructive in-stent protrusions. The purpose of this retrospective s...

こちら当科の渡辺雄也先生(現在さいたま市立病院に派遣中)による初めての英文原著論文になります。急性心筋梗塞患者に対して予後改善のためにACE阻害薬(ARB)、β遮断薬を導入することは国内外のガイドラインで広く推奨されていますが、これらの薬剤...
14/08/2025

こちら当科の渡辺雄也先生(現在さいたま市立病院に派遣中)による初めての英文原著論文になります。急性心筋梗塞患者に対して予後改善のためにACE阻害薬(ARB)、β遮断薬を導入することは国内外のガイドラインで広く推奨されていますが、これらの薬剤を導入後にどのくらいの血圧値や心拍数を目標にすれば良いのかという指標に関してはほとんど報告がなく、特に非ST上昇型心筋梗塞に限ったものはこれまでありませんでした。本研究ではACE阻害薬(ARB)、β遮断薬の両方を入院中に導入した非ST上昇型急性心筋梗塞患者を収縮期血圧130mmHg以下かつ脈拍数80/分以下のGood control群とそれ以外のpoor control群に分けて予後を比較しています。結果は多変量解析で交絡因子を調整後もGood control群の方が良好な長期予後に関連するというものであり、非ST上昇型急性心筋梗塞患者においてまずは収縮期血圧130mmHg以下、脈拍数80/分以下を目指すことの有用性を示唆するものでした。渡辺先生、おめでとうございます! 当科はこれまで英文原著論文を書いたことがない先生が初めての英文原著論文をPublishすることができるよう全力でサポートしています。

Objective Angiotensin-converting enzyme inhibitors (ACEis), angiotensin receptor blockers (ARBs), and beta-blockers (BBs) are commonly prescribed for patients with non-ST-segment elevation myocardial infarction (NSTEMI). However, the target blood systolic pressure (SBP) or pulse rate (PR) in these p...

こちら、自治医科大学附属さいたま医療センター、JCHO埼玉メディカルセンター、練馬光が丘病院の3病院によるRotablator手技に関する多施設共同無作為化試験(ROTASOLO Trial)になります。Rotablatorにおいては1回の...
23/07/2025

こちら、自治医科大学附属さいたま医療センター、JCHO埼玉メディカルセンター、練馬光が丘病院の3病院によるRotablator手技に関する多施設共同無作為化試験(ROTASOLO Trial)になります。Rotablatorにおいては1回のセッション時間を短くする方がSlow flow発生を防ぐことができるというExpert opinonおよび後ろ向き研究によるEvidenceがあるのですが、この手技的工夫が真にSlow flowを減らすことができるのかをRandomized Control Trialで検証しています。結果はShort single session群(15秒以内)とLong single session群(20-30秒)でSlow flow発生率は全く変わらず、Slow flow予防のために1回のセッション時間を短くするという方法は有用ではないことが明らかになりました。自治医大さいたま医療センター循環器内科および関連施設であるJCHO埼玉メディカルセンター、練馬光が丘病院の虚血グループの力を合わせて生み出した成果になります。こちらはOpen accessなので、下記のリンクから全文アクセス可能です。ご興味のある方はぜひご一読ください。

Slow flow is the most common complication of rotational atherectomy (RA). Compared with long single sessions, short single sessions may reduce the incidence of slow flow just after RA. This study aimed to compare the incidence of slow flow just after RA between short single session and long single s...

こちら陣内博行准教授によるReview articleになります。冠動脈ステント内再狭窄は薬物溶出ステント時代になり頻度は少なくなりました。一方で、再狭窄を繰り返すなどの難治性のステント内再狭窄があるのも事実で、その多くはステント内の石灰化...
13/07/2025

こちら陣内博行准教授によるReview articleになります。冠動脈ステント内再狭窄は薬物溶出ステント時代になり頻度は少なくなりました。一方で、再狭窄を繰り返すなどの難治性のステント内再狭窄があるのも事実で、その多くはステント内の石灰化を伴っています。本総説ではステント内石灰化をin-stent smooth calcification と in-stent calcified noduleに分けて、それぞれの特徴や治療方針などが考察されています。興味のある方はご一読いただければ幸いです。

Several treatment devices are available such as conventional balloon, modified balloon, atherectomy device and intravascular lithotripsy, etc. In-stent smooth calcification and calcified nodule might result in different clinical courses after repeated target lesion revascularization. Understanding t...

住所

大宮区天沼町1/847
Saitama-shi, Saitama
330-8503

アラート

自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科がニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

共有する

Share on Facebook Share on Twitter Share on LinkedIn
Share on Pinterest Share on Reddit Share via Email
Share on WhatsApp Share on Instagram Share on Telegram

カテゴリー