10/06/2025
6/27,28の脳ドック学会総会に演題発表します。
戦争などの影響で、燃料費、電気代などが高騰を続けている一方で、「保険診療で10割負担の場合を目安に」料金設定が推奨されている脳ドックは、保険診療点数が横ばいか下がり続けている中、当院でも2008年の開院以来、なんと、18年間料金据え置きでやっております。
その間、消費税だけが3%,5%,8%,10%と増えた分だけ、窓口支払いの料金は上がりました。
ロシアのウクライナ侵攻以降、電気料金は上がりましたが、政府の補助などで一時的に下がったり、高騰を抑制されてはいるようです。
しかし、受診者の益となるべく、高度で正確な診断とそれに基づくアドバイスやフォローアップが大切な脳ドックにおいて、中心となるMRI検査、それに係る費用、電気料金などについて調べてみたことを発表します。
当院の0.4TオープンMRIは、本体価格や静磁場強度から見ると、車に例えると「性能の良い軽自動車」です。
超電動1.5TMRIは1800~2000ccクラスの中等度から高級自家用車。
超電動3.0TMRIは、3000ccクラス以上の高級自動車、特にドイツ製輸入車などに相当すると例えられます。
日本の優秀な軽自動車は、一般道はもちろん高速道路制限時速100km/hでも問題なく、快適に走行できます。燃費が良く、税金も安いです。
メルセデス・ベンツやBMWなどの輸入会社の中〜高級クラスの車は、アウトバーンなどでは時速150~200kmで走っています。日本では出せないスピードですが。
MRIには様々な用途がありますが、脳ドックはあくまで「脳の健康診断」、スクリーニング検査であり、神経線維の走行や脳の局所機能の検査fMRIは通常必要としていません。
すなわち、高速道路、それも時速120km以上の高速や、サーキットなどでの高度な高速走行を要求されない場面では、「軽自動車」で事足りすことがほとんどな訳です。
きつい坂道を4人乗せて登るとなると、軽自動車の馬力では厳しいところがあるかも知れませんが、通常の脳ドック検査で要求されるMRIの検査レベルは、一般道路を普通に走るか、高速道路を80~100km/hで走るレベルで十分な訳です。
スクリーニング検査である脳ドックに最低限必要な能力を備えて0.4Tオープン型MRI装置が、その導入価格、維持費、電気代を含めたランニングコストの面からも、非常に優位なことを伝えたいと考えています。