坂田歯科医院

坂田歯科医院 開業44年目を迎える新琴似/麻生の歯科医院です。地域に根ざした治療を信念としています。

13/01/2026

「ドライマウス(口腔乾燥症)」
非常勤歯科医師の坂田健一郎です。
最近、口内の渇きやベタベタ感、ネバネバ感を訴える患者さんが高齢者はもちろんのこと、比較的若い方にも多くなっています。このような患者さんに対しては、問診や口腔内診査のほかに、必ず唾液の分泌機能が正常に保たれているか否かを確認する検査を施行しています。ガムテスト、サクソンテストと呼ばれる検査で、当科ではガムテスト(ガムを10分間噛んだときに流出する唾液量を測定し、10mL以上あれば正常)を施行しています。一般の歯科診療所では、これらの検査は保険点数に組み込まれていないため、施行しているところは少ないと思います。当科では、その結果と口内の乾燥所見、常用薬剤や内科的疾患、日常の生活習慣やストレス、鼻呼吸の状態などから総合的にドライマウスの原因を確認し、それに応じた対応を行っています。時に、患者さんは乾くと訴えられますが、実際の口腔内は乾いておりませんし、ガムテストでも正常の場合があります。長期間にわたって口内の状態を神経質に気にしてしまうことで起こりやすくなるようです。
ドライマウスが気になる場合は、当科にお気軽にご相談ください。

13/01/2026

「口腔カンジダ症 ④」
非常勤歯科医師の坂田健一郎です。
口腔カンジダ症の原因となる口腔乾燥と入れ歯の取り扱い不良に関してお話ししてきました。口腔カンジダ症の診断は、歯科診療所では舌の表面を綿棒で擦過して検査所に提出する培養検査が行われます。しかし、この方法は精度が低く陽性とでにくい欠点があります。当科では、
北海道大学病院の高齢者歯科や口腔内科で行われているのと同じ方法で検体を採取し、検査所に提出するのではなく自前の培養器を用いていますので精度が高くなっています。また重要なことは、カンジダは口腔内の常在菌ですので誰でも少数であれば検出される可能性があります。必ず何らかのカンジダ症を疑う所見や臨床症状(口内痛、口内の違和感、苦味などの味覚異常など)が認められたうえで、一定数以上のカンジダが検出されることが、カンジダ症と診断するための条件になります。したがって培養検査で少し多いカンジダが検出されても、何も症状がない場合にはカンジダ症の治療の対象にはなりません。舌も含めた口内清掃を心がけていただければ大丈夫です。
口腔カンジダ症が気になる方は、お気軽に当科にご相談ください。

12/01/2026

「口腔カンジダ症 ③」
非常勤歯科医師の坂田健一郎です。
入れ歯は口腔の常在菌であるカンジダと相性がよく、カンジダは入れ歯の内面(粘膜と接する面)に付着しやすいことは前回、お話ししました。入れ歯の取り扱いが適切でないと容易にカンジダの巣になってしまい、やがて入れ歯の内面に接する粘膜から舌などにカンジダ性の口内炎が進展していきます。後期高齢者で嚥下機能が衰えている場合、就寝時に入れ歯を装着していると、就寝中にカンジダなどの誤嚥により肺炎が発症しやすくなることがわかっています。したがって、肺炎予防のためにも入れ歯は外して寝てもらうことが原則になります。しかし、例外として就寝時にも入れ歯を装着した方がよい場合もありますので、その際の対処法などに関しては担当医とよくご相談ください。入れ歯の適切な取り扱いとしては、新しく入れ歯を作製した段階から、毎食後は入れ歯の洗浄を行うことと、就寝時には入れ歯の洗浄後に入れ歯洗浄剤に一晩浸漬し、翌朝洗浄液をよく洗い流してから装着することが理想になります。入れ歯の洗浄は、水道水の流水下で入れ歯専用のブラシを使用しますが、この際入れ歯の内面は絶対にたわしで擦るように強く擦らずに、やさしく擦ることが大切です。強く擦ると入れ歯の内面の材質が簡単に傷つき、そこにカンジダのような菌がより付着しやすくなるからです。

10/01/2026

「口腔カンジダ症 ➁」
非常勤歯科医師の坂田健一郎です。
口腔カンジダ症は口腔粘膜表面に発症する表在性の口内炎です。カンジダは口内の常在菌で最初、主に舌などの粘膜表面に付着しますが、うがいや唾液の自浄作用で洗い流されてしまい知らないうちに飲み込んでいます。しかし、剥がれなかったカンジダは粘膜表面とより強く付着するようになります。そうなると、スポンジブラシのような機械的な刺激を加えないと剥がれにくくなります。さらにカンジダが剥がれないでいると、カンジダは糸くずのような菌糸を伸ばし粘膜表面と強く付着するのみならず、粘膜上皮下にも侵入して粘膜と強固に結合するようになります。こうなると抗真菌薬を使用しなければ、カンジダを除去できなくなるのです。ですから唾液による自浄作用が正常に働いていればカンジダの口腔粘膜への付着を防げますが、反対に唾液の分泌が不良な場合、すなわち口腔乾燥状態が長く続くとカンジダ症になりやすくなるわけです。入れ歯はカンジダの格納庫と呼ばれるほどカンジダと相性がよく、カンジダが付着しやすい物性を有しています。次回はカンジダ症を予防するための入れ歯の手入れに関してお話しします。

09/01/2026

「口腔カンジダ症 ①」
非常勤歯科医師の坂田健一郎です。
カンジダ症の原因微生物である真菌の一種のカンジダは、口腔内に常在する弱毒菌です。腸内細菌と同様、人間は誰にでも保菌しています。普段は何も悪さをしないで少数でおとなしくしていますが、全身や口腔内の抵抗力(免疫力)が低下すると増殖して体に悪さを及ぼしカンジダ症が発症します。カンジダ症には主に2つのタイプがあり、よく知られているのが、口内の粘膜表面に白い苔が付着するタイプです。しかし、最近では舌の表面が赤くつるつるするタイプが増え、症状としては熱いものや刺激物を飲食した際の口内痛、口内違和感、味覚異常などを自覚するようになります。このタイプのカンジダ症は、特別な薬(抗菌薬、抗がん剤、ステロイド剤など)を使用していない方や、全身的な抵抗力が低下していない健康な方にも発症します。健康人で口腔カンジダ症が発症する多くは、口内の乾燥と、入れ歯の取り扱い不良が問題になります。新製した入れ歯も就寝時に外さないで寝るとすぐに入れ歯の内面(粘膜と接する面)にカンジダが付着し、やがて入れ歯の深部にまで侵入していくことがわかっています。口腔乾燥や入れ歯と口腔カンジダ症の関係について次回詳しくお話しします。

07/01/2026

「入れ歯安定剤に関する注意」
非常勤歯科医師の坂田健一郎です。
長年入れ歯を使用しているとパカパカして緩くなったり、せっかく新製しても外れやすい状況が改善されない場合、歯科医院を受診せず入れ歯安定剤を購入して使用する方が少なくないと思います。入れ歯安定剤は近年、歯科の専門学会から見直され適切に使用さえすれば有用であると考えられています。しかし、歯科診療所ではほとんど扱っておらず、ドラックストアや量販店で販売されています。種類が多くてどれを選択してよいかわからず、店舗の推薦、TVコマーシャルの影響、購入価格などから選択されているのが現状と思われます。実は入れ歯安定剤には使用に際しての重要な注意事項があり、これが守られていないとかえって入れ歯の安定が不良になり、粘膜を傷つけたり噛めないなどマイナスに作用します。
 まず製品のタイプ別では、使用利便性の観点から「クリームタイプ」を用いること、塗布する前に口内をうがいして粘膜の表面を濡らすこと、安定剤の入れ歯への塗布量はごく少量でよいこと(小豆大を上顎で3か所、下顎で2か所)、入れ歯を装着する際には数秒間しっかり咬合すること、就寝前は入れ歯を外すが、その際入れ歯の内面のみならず粘膜に付着している安定剤もすべて剥がすことなどが重要になります。
 これらの注意を守っても症状が改善しない場合には、歯科医院にご相談ください。

06/01/2026

「口内の粘膜の病気」
非常勤歯科医師の坂田健一郎です。
体の外表面を覆っている皮膚にはさまざまな病気があるように、口内を覆っている粘膜にもさまざまな病気があります。一般には口内炎とひとくくりに呼ばれていますが、多くの原因からなり病気の種類が異なります。一番頻度が高い口内炎は、専門用語でアフタ性口内炎と呼ばれます。いまだ原因は不明ですが、直径10mm以内の浅い円形の痛みを伴う潰瘍で、周囲が赤く縁どられ潰瘍の表面は灰白色を呈しています。何もしなくても1~2週間ぐらいでは治ります。
口内炎には口腔粘膜のみに病変を認めるものから、皮膚疾患や全身疾患の部分症状として口内にも病変を認めるものまでさまざまなものがあります。対応の多くはステロイド軟膏の塗布ですが、逆に症状が悪化する場合もあります。そのため、軟膏を適切に塗布し患部を安静にして2週間経過しても症状の改善を認めない場合には、当科への受診をお勧めします。

口腔内科 ブログ 地図状舌「舌の外観は1日のなかでも変化する」最近、舌が白いのを気にする方が多いように思います。また白いのが気になって舌ブラシなどで頻回に擦過して除去しようとする方も見かけます。しかし、過度にやり過ぎるときれいにするどころか...
02/01/2026

口腔内科 ブログ 地図状舌
「舌の外観は1日のなかでも変化する」
最近、舌が白いのを気にする方が多いように思います。また白いのが気になって舌ブラシなどで頻回に擦過して除去しようとする方も見かけます。しかし、過度にやり過ぎるときれいにするどころかかえって舌を傷つけてしまいます。舌は本来うっすらと白みがかっているのが健康な状態です。舌の表面は主に糸状乳頭という表面が角化した舌乳頭が絨毯の毛のように密集して存在しています。口腔内の細胞は代謝が早いので糸状乳頭表面の角化細胞は垢(舌苔)として常に剥がれて脱落しますが、唾液の自浄作用で洗い流され無意識に飲み込んでいるのです。しかし、唾液の出が少ないと、垢を洗い流してくれませんから舌の表面に垢が堆積して舌はより白く見えることになります。このように舌の外観は口腔内の湿潤状態、つまり唾液の分泌状態に左右されるわけです。起床時に舌が真っ白だと気にされる方がいますが、寝ている間には唾液がほとんど分泌されませんから、唾液の自浄作用が働かず白く見えるのが当たり前になります。逆に食事中は唾液がよく分泌されますから食後は舌がきれいに見えます。このように1日のうちでも舌の色調は誰でもが大きく変化しています。
舌のことで気になる方は当院への受診をお勧めします。

31/12/2025

開業44年目を迎える新琴似/麻生の歯科医院です。地域に根ざした治療を信念としています。今年もどうぞよろしくお願いします。

28/12/2025

以下なような症状がありましたら、いつでもご相談ください。
顎が痛い、口腔乾燥症、口腔扁平苔癬、口内炎、舌痛症、舌炎、口腔カンジダ症、味覚障害、金属アレルギーなどの疾患について、関連・提携病院と協力し治療します。
「口内炎がよくできる」、「口があれる」、「口がかわく」、「口の中の違和感」、「味がわからない」、「口の中が苦い」、「違う味がする」、「舌が痛い」、「舌がピリピリする」などの自覚症状について気軽に相談してください

「舌は身体で一番過敏」非常勤歯科医師の坂田健一郎です。身体のなかで敏感、つまり感覚が鋭い部位はどこだと思いますか。実は指先と口の中や唇になります。ですから、高齢者が可能な限り自分の手を使って食事をすることは、脳に刺激を与え認知機能にも良い影...
27/12/2025

「舌は身体で一番過敏」
非常勤歯科医師の坂田健一郎です。
身体のなかで敏感、つまり感覚が鋭い部位はどこだと思いますか。実は指先と口の中や唇になります。ですから、高齢者が可能な限り自分の手を使って食事をすることは、脳に刺激を与え認知機能にも良い影響を与えます。口の中では舌先が一番敏感です。また舌は歯や入れ歯などと常に接触していますし、食事や会話ではなおさら刺激を受けますので、少しでも傷などがあると痛みや違和感などを強く感じやくなります。舌には何も異常がないのに、舌が歯や入れ歯などに擦れるのを気にし続けていると本当に痛みを感じるようにもなります。これが舌痛症の始まりになります。
ポイントは食事中に痛みが強くなるか否かです。食事の際には刺激物を摂っても気にならないのに、黙っているときや時間に追われてないときに舌がひりひりと感じだしたら舌痛症の可能性があります。逆に食事、特に刺激物(熱いものや味の濃いもの)を食べた際により痛くなるようでしたら、アフタやカンジダによる口内炎のような何らかの病変ができていることが考えられます。
気になる場合には当科への受診をお勧めします。

住所

北区新琴似8条1丁目1番 45
Sapporo-shi, Hokkaido
001-0908

営業時間

月曜日 09:30 - 12:15
14:00 - 20:00
火曜日 09:30 - 12:15
14:00 - 20:00
水曜日 09:30 - 12:30
木曜日 09:30 - 12:15
14:00 - 20:00
金曜日 09:30 - 12:15
14:00 - 20:00
土曜日 09:30 - 12:30
14:00 - 17:00

電話番号

+81117176649

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