21/11/2025
メディアで話題になっているOTC類似薬。薬局で購入できる薬=OTCと類似した効能を持つ処方薬のことです。湿布や軟膏、ビタミン剤が多いのですが、花粉症の抗ヒスタミン薬や咳止め、解熱鎮痛剤など元々病院で処方する薬のうち、ある程度年数が経過、重篤な副作用のないものが「スイッチOTC」として、薬局で購入できるようになったものも含みます。OTCの成分量は処方薬の半分程度のことが多かったのですが、最近は処方薬と同量含有を売りにするOTCも出てきました。今後OTC類似薬の保険診療外しが行われると?
感冒初期はOTCでセルフメディケーション3日間、解表できず経過が芳しくなければ医療機関受診、という手順になると思います。あるいは受診の結果「このOTCをドラックストアで購入推奨」というスタイルになるかもしれません。花粉症を含むアレルギー性鼻炎は、有効性を実感できる薬がわかっていれば、OTCでも手持ちで準備しておけば良いのですが、効果が頭打ちの場合。前鼻鏡所見で甲介(=鼻腔内の庇)の所見で変更または追加しますので受診は必須です。また点鼻薬の場合、不適切な使用で薬物性鼻炎をきたすこともありますのでやはり全てセルフメディケーション、は無理があると思います。