ホワイトニングサロン・原宿駅前歯科・赤坂見附歯科

ホワイトニングサロン・原宿駅前歯科・赤坂見附歯科 原宿駅前歯科を7月に開院しました。みなさんのおこしをスタッフ一同お待

[次回予告] 前ふり 大学病院を退局して都内の開業医に何年か勤務した。色々なタイプの先生に会うことができた。そうして4年たったころ、自分で病院をもてないものか?と考えはじめるようになった。 開業までの期間は個人差があり、1年以上かける人もい...
29/08/2025

[次回予告] 前ふり
 

大学病院を退局して都内の開業医に何年か勤務した。
色々なタイプの先生に会うことができた。そうして4年たったころ、自分で病院をもてないものか?と考えはじめるようになった。
 

開業までの期間は個人差があり、1年以上かける人もいれば2~3ヶ月、という人もいる。私は後者で、運が良かったのか行動を起こしてから5ヶ月で開業できた。といってもトントン拍子なわけがなく、色々な失態を越えての開業だった。今思えば笑い話になるが、当時は全々笑えない様が伺える、そんな開業日記があるので、ご紹介する。(次回より連載。お楽しみに!)
 
↓↓※画像はイメージです

[開業20周年]  医局日誌  Episode 35:そして感じた すでに大学病院5年目の私の周りに、同期の女性ドクターは一人もいなかった。外科という特殊性もあったと思うが。そして私もすでに30才を目の前にしていた。考えた。私は5年後、どう...
29/08/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 35:そして感じた
 

すでに大学病院5年目の私の周りに、同期の女性ドクターは一人もいなかった。外科という特殊性もあったと思うが。そして私もすでに30才を目の前にしていた。考えた。私は5年後、どうしていたいのか?一つの答えがあった。自分の生活費は自分で稼いでこられていること。今、病院からは1円ももらっていない(無給)。
 

ここはすごく楽しくて、やりがいがあり、勉強にもなる環境だが、生活できない。退局することを考えた。そして次なる目標を同時に想像した。その時うっすら、本当にほんのうっすら自分の病院をもてたら・・、なんてことを考えた。新たな希望を胸にして、平成12年に第一口腔外科を退局した。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓研修医卒業記念パーティーにて。

[開業20周年]  医局日誌  Episode 34:送迎会 5年も大学病院にいると、何度か送別会にも出席する。たいてい送られる先生は教授から贈り物(餞別)をもらうのだが、ある助手の先生がいた。彼は唇顎口蓋裂を専門にがんばっていた先生だった...
22/08/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 34:送迎会
 
5年も大学病院にいると、何度か送別会にも出席する。たいてい送られる先生は教授から贈り物(餞別)をもらうのだが、ある助手の先生がいた。彼は唇顎口蓋裂を専門にがんばっていた先生だった。色眼鏡をしていたのもあるが、一見すると怖モテの方のようにも見えた。
 

送別会の挨拶で「私は教授からこんなものをいただきました。万年筆です。これはもっと論文を書け!ということだったのでしょうか?」笑。「当初この話をいただいた時、助教授にならないなら、いかないぞ!とおどしておりました。」笑。
「がしかし、気づいてみると移動しても同じ助手という状態。」・・。「ひとえにこれは、私の論文数の不足にあります。」・・。「それを教授は言葉にせず、この万年筆で伝えてきました。」紳士だ。「なのでみなさん、次は私か?と思われている方は、是非ペーパー(論文)を書きまくって下さい。」笑。実はすごい内容をさらっといってしまうところがカッコいいと思った。よって会は終始和やかだった。論文数。。大学病院とはそういう所だ。すごくいい先生だった。私は好きだった。
 

お酒の好きな先生で、飲むとべらんめい調になるが、いやみのない先生だった。大学病院は会社とちがう。教授以外はポストに任期がついていて、それ以上は原則いれない。だから人の出入りが激しい。不思議なシステム。潤滑を良くするため、と言っていた。こうして少しづつなじみの顔、先生が消えていった。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓画像はイメージです。

[開業20周年]  医局日誌  Episode 33:鍋パーティー 今思えば、当時の先生方は、医局が大好きだったのだと思う。夜遅くまで決してお金にならない雑用や、学会、診療のまとめなど、夜遅くまで残ってやっていた。  しかし、お腹が空くのは...
25/07/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 33:鍋パーティー
 

今思えば、当時の先生方は、医局が大好きだったのだと思う。夜遅くまで決してお金にならない雑用や、学会、診療のまとめなど、夜遅くまで残ってやっていた。


しかし、お腹が空くのは、誰でも同じ。そうなると、お鍋を持ち込みお椀まで用意して20時過ぎたころからなにやら鍋パーティー。白衣のまま、廊下にイス出して即席宴会場設置(医局は各々の机や本棚があり狭い)。缶ビール飲みながら、熱々お鍋を食べたりした。廊下で食べる鍋は、格別な味がした。
 

カメラを向けても、わりと必死に食べてる先生の多さから、いかに飢えていたかが想像出来る。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓医局の先生方と

[開業20周年]  医局日誌  Episode 32:お酒 医局に所属していた時は、医局旅行やらバーベキューやらよく参加させてもらった。特に医局旅行は以前にも書いたが。 医局員数90人がほぼ全て参加していたので、大所帯だった。普段めったにお...
13/07/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 32:お酒
 

医局に所属していた時は、医局旅行やらバーベキューやらよく参加させてもらった。
特に医局旅行は以前にも書いたが。
 

医局員数90人がほぼ全て参加していたので、大所帯だった。普段めったにお話をしない先生や、他の研究室の先生方とも一緒に食事ができた。いやぁよく飲んだ。だいたい外科の先生方ってお酒が強い。
 

ロングオペで10時間以上続く場合は、感謝の意味も込めて、麻酔科の先生方にもお食事をお出しするのだが、出前のお寿司と、手術メンバーにはプラス瓶ビール1ケースがついた。だいたい5人のグループに長いオペでは教授や助教授がついたので6人位だが、残ビール数は2,3本。
 

そして必ず翌日夜には無くなった。あらゆる場面でよく飲んだ。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓皆でよくお酒を飲みました

[開業20周年]  医局日誌  Episode 31:夏休み 大学病院でも夏休みがあった。がしかし入院患者に休みもなにもないので、交代で休みをとっていた。特に病棟だとグループを組んでいるので勝手に休みを取れない。とはいってもそこは年功序列。...
28/06/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 31:夏休み
 
大学病院でも夏休みがあった。がしかし入院患者に休みもなにもないので、交代で休みをとっていた。特に病棟だとグループを組んでいるので勝手に休みを取れない。とはいってもそこは年功序列。オーベン(トップ)が最初。ばぁ~んとはじからはじまでの1週間(9日間。土日をはさむので)をとる。
次にネーベン(2nd)。まだ新人だったころ、休みの枠は同じ新人や、研修医と略奪戦をしながらとっていた。ルール。必ず新人一人がグループに残ること。一つ上の先生より多くとってはいけない。土日と連続してはいけない。グループに新しい入院患者が入って来る時は休みにしない(入院検査、問診等が大変なので)。
 

そんな都合のいい日ってあるのか?夏休み表を渡され、7月末から8月末までをにらむ。おお!と思える日に横棒(→)を引く。安心してはいけない。お昼から帰って確認すると、その→がなかったりする!オーベン「その日はオングオペの後だから人手がいるだろう。」・・。もっともな見解で。再度トライ。と翌日見ると→が短くなっている?!よく見ると同期が私と重なるように、いや重なっていたから、消して休みと取っている。にゃろ!消し返し→ひく。昼食時。「きよ、休み消しただろ?」「知らない。」「なんだよぉ、旅行いくんだからゆずれよ。」「あ~、ってことは私の消した?」「・・、知らない。」そんな時、まだ休みを取っていない先生がいた。私達がそんなせこい略奪戦をしているにもかかわらず、いっこうに休みをとらない。
 

9月に入り猛暑もすぎたある日。その先生がいない。よくよくみると、土日をひっかけずに、祝日をはさんで平日2日間の休みをとっていた!ということは5日間の連休!うまい。来年こそはその手を使おう!翌年。自分のグループは重症患者を多数かかえた。3人が時期をづらし他界していった。オーベンをはじめ、全てのドクターが休みは2日間のみだった。しかもほぼ毎週土日処置だった。病院に住んでるのかと思った。でも楽しかった。不思議。

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓大学の皆でも旅行にいきました

[開業20周年]  医局日誌  Episode 30:テニスコート 昔、病院棟のすぐ脇にテニスコートがあった。その周りには花壇があって、ちょっと座ってくつろぐにはいい場所だった。今はそこには学生棟が建ち、緑や花、テニスコートはもうない。いい...
13/06/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 30:テニスコート
 

昔、病院棟のすぐ脇にテニスコートがあった。その周りには花壇があって、ちょっと座ってくつろぐにはいい場所だった。今はそこには学生棟が建ち、緑や花、テニスコートはもうない。いい天気の日にはお弁当を買って、または持ってきて、花壇の淵に腰を下ろして食事をするのが楽しみだった。場合によっては入院患者さんがいたりもした。ただでさえ線路脇の病院で、都会感満載な病院だったが、ここだけはくつろげた。
 

で、そこでテニスをしている、学生や、先生方を眺めながらお茶をする。知っている人だったら場合によっては参加してみたりして。患者さんもどうやって見つけてくるのか、絶えず誰かがいたような気がする。(入院患者は病院用のガウンを着てるのですぐわかる)その場所はもうない。病院だからこそ、緑が、ゆとりが欲しかった。残しておいて欲しかったなぁ。

今ごろは暑い中テニスをした先生方が、学生棟のシャワー室を借りたり、近くのスポーツクラブでシャワーを浴びて戻ってくる、そんな季節だった。息が詰まって、または生き抜きしたくて、ふらっと来れる場所。だんだん少なくなってきている。寂しい。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓いろいろな所でテニスをしました

[開業20周年]  医局日誌  Episode 29:色 粘膜や皮膚を切ってめくった方をフラップというが、その色を調べることを研究している先生方がいた。研究室(医局)で。先生A「先生、女性のつけるアイシャドーってどういう色が好きですか?」先...
06/06/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 29:色
 

粘膜や皮膚を切ってめくった方をフラップというが、その色を調べることを研究している先生方がいた。研究室(医局)で。先生A「先生、女性のつけるアイシャドーってどういう色が好きですか?」先生B「・・・、似合っていればどれでもいいですが・・。」先生A「やはり皮膚からあまりかけ離れた色だと変に感じませんか?」先生B「いやぁ、べつに・・」同系だったらつける必要ないと思う。先生B「先生、アイシャドウ付けたくなりましたか?」先生A「いやいや、色に関心があるんです。フラップもアイシャドウも。」先生B「全然違う色だと思います。」
 

まあそうだろう。またある時。小さな簡易研究室で。冷蔵庫の上のシャレーにラップがしてあり、マジックで「危険」と書いてある。私「どうして危険なんですか?」先生「癌細胞培養しているからさぁ。危険だろ?」私「・・・。」別の研究室で。お菓子のラッピングになにやら文字を書いて冷蔵庫にしまっている。私「なんて書いてるんです?」先生「食べるなって書いているんです。」無理くない?教授室に冷蔵庫あるし・・。誰も信じないと思う。言わないけど。
 

その下に「食べるな○○」とちがう先生の名前が。気になるので開けてみる。・・・。ビーカーに入った血清。食べるわけないじゃん!!自分の医局に戻る、と、見覚えのあるお菓子を違う先生が食べている。・・、あれ?それ私が秘書さんからもらったお菓子!!私「あー、それ私の!!」先生「あれ、そーなの?わかんなかったよ!」私「表に喜代崎(旧姓)食べるなと書いてあるはずです!!」先生「いやぁ、柄かと思って。」あなどれない。弱肉強食な医局だった。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓医局にはいろいろな先生がいました

[開業20周年]  医局日誌  Episode 28:夜 私が勤務中に医学部棟がきれいになった。用事がないかぎりなかなか足を運ぶことはない。仕事が一段落ついて7時ごろ、できたて新品の医学部棟にいってみた。すごく綺麗。14階(多分)にあがった...
09/05/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 28:夜
 

私が勤務中に医学部棟がきれいになった。用事がないかぎりなかなか足を運ぶことはない。仕事が一段落ついて7時ごろ、できたて新品の医学部棟にいってみた。すごく綺麗。14階(多分)にあがった。自動販売機コーナーがある。そこは壁ぎわだったので窓があった。覗いた。後楽園一望!!夜景が素晴らしかった。14階でも少し高台になっていたので全貌がみえる。一人だったので声に出せないのが残念だった。自動販売機を見る。パンやらポテトやら普通にカップラーメンやらが販売されていた。
 
 
そこへ研修医らしきドクター達が来た。「ここまで来るとさ、色んなもんがあるわけ。」「へー、生協よりいいかも。」なんて言ってる。彼らには夜景はお呼びでないらしい。またしばらくすると・・、ゆかた風寝巻きを着た・・、病院寝具を身に着けた患者が来た。「ガチャンコーーン」なにやらカップラーメンを買っている。私の方をチラッと見て出て行った。いいのか、その食事?もしくは足りないのか。やっぱり夜の病院は好き。静かで広くてゆっくりできて。もう一度夜景を眺めた。昼間のバタバタが嘘のよう。またエレベーターに乗って3階で降り、連絡通路を渡って戻った。古いね、ここは。9階にあがり、そろそろ誰もいなくなりかけた医局へ戻る。残っているのは決まった先生だけ。楽しそうに?なにやら仕事をしている。自分の実験だったり、論文作成だったり。診療以外の仕事で、楽しみを覚えたのは初めてだった。というか他の先生方が楽しそうにやっている。
 
 
夜は自由時間。本は借りたい放題!医局のプリンターだって使いたい放題。コピー機も♪時々そんな夜なべな先生方と飲みにいったりした。誰かが「先生どうですか?食事いきませんか?」という時はじっと目で追って・・・「喜代崎(旧姓)も行く?」「はい、いきます!」てな具合で。私は夜の静かな病院が好きだった。前にも書いたが土日処置の時の病院も。次回はそんな先生方のおかしな会話を紹介したい。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
 

↓↓画像はイメージです

[開業20周年]  医局日誌  Episode 27:デビュー 私のPCデビューはi-macだった。初期のカラー、瑠璃色のとても可愛いデスクトップだ。大学病院の隣が秋葉原だったので、購入後、親に車で運んでもらい、そこから医局員に手伝ってもら...
25/04/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 27:デビュー
 

私のPCデビューはi-macだった。初期のカラー、瑠璃色のとても可愛いデスクトップだ。大学病院の隣が秋葉原だったので、購入後、親に車で運んでもらい、そこから医局員に手伝ってもらって(なんて迷惑なやつ)9階の医局まで運んでもらった。いやぁ、鼻が高かった。なんつったて私が第一号でしたから!みんなが集まり、なでなでしていた♪そしてそんなある日。医局の自分の机に戻ると・・、デスクトップに私の顔が添付されており、その額におこりんぼマークが!!
 

よく見るとマジックで描かれている!!私「はぁ~!!」こんなことするやつやつらしかいない!向かいの研究室を開ける。いた!同期二人組み!!私「ちょっと!!いい加減にしなさい!なんで怒りんぼマーク書き込むのよ!!」同期「俺じゃないよ、あれ、貼ってあるんじゃないの?」私「は?」戻る。よく見る。ダウンロードした顔の上に、セロハン貼って、その上からマジックで・・、なんで知ってんだ?再び開ける。いるわけがない。そしてまたある日。黄色いメモサイズが添付され、メッセージ。「あんまり飲みすぎると、○×△■」そのたぐい満載!!迷惑メールよりまだたちが悪い。速攻暗証設定。同期「ロックするとさぁ、不便だよ。この机、キヨ(旧姓:喜代崎)だけで使ってるんじゃないから。解除しといてよ。」するか、そんなもん・・・、でももっともなので解除。気づくとデスクトップには色々な人のファイルが添付されていた。
 

いつのまにか・・・。面倒くさいのでそのままにした。一つだけいいことがあった。文字変換が楽だということ。みんなが色んな単語を登録していってくれたので、業界用語は一発で変換できた。というかよく汚れもした。朝きたら、いとおしいi-macを掃除することから始まった。メールボックスを開くと、わけわからんメールが満載だった。(注:迷惑メールではない)みなさん色々に使っていた。あきれたが・・。こうして私のi-macは公共の物となっていった。。
  

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
 

↓↓デスクにて

[開業20周年]  医局日誌  Episode 26:秘書 医局には二人の秘書さんがいて、一人は教授秘書。もう一人は医局秘書。この二人には相当お世話になった。事務的なことから私的なことまでたっぷりと。特に教授秘書さんにはたんまりお世話になっ...
18/04/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 26:秘書
 

医局には二人の秘書さんがいて、一人は教授秘書。もう一人は医局秘書。この二人には相当お世話になった。事務的なことから私的なことまでたっぷりと。特に教授秘書さんにはたんまりお世話になった。教授のご機嫌模様を見てもらったり、医局員情報を教えてもらったり・・。ランチに付き合ってもらったり、悩み事相談にのってもらったり。秘書「先生、今なら教授は機嫌がいいですよ。この後、○○先生が来たらご機嫌斜めになるので、その前に行って下さい!!」とか、「今日は諦めて下さい。教授会議で砕け散ってますから。」とか。
 

私が教授室の扉の前でもじもじしていると、「先生、私が先生をお通しします、と言ってきますね♪」と言い残され、気づいた時は私一人で教授の前にたっていたりした。長い人生、仕事以外でも非常に辛いことがあったりする。黙って秘書さんの隣に座っていると「生協に行きましょうか?」といいながら医局から連れ出してくれたりもした。何も質問せず、何も話すわけではないのに安心できる人だった。「そろそろ戻った方がいいですよ。」私のしつけもよくできる人だった。なので教授からもかなり気に入られていた。お陰で私も随分助かった。そんな秘書さんが今年の春で引退した。私の実家の近くで旦那さんと一緒にレストランを出した。オープン翌日に訪れた。沢山のお花が届いていた。お店も満席だった。
 

「お待ちしておりました♪」そうして見渡すと医局員がお客でいた。決して大学病院から近くないのに・・、みんなに愛されていた人だった。私は多くのことを大学病院で学び得たが、得たものの一つに秘書さんがいる。私が開業した当日にもお花を贈ってくれた。私の結婚式では受付をかってでてくれた。いい距離をもちながら助けてくれる人だ。私もそうありたい、と思った。いい上司にめぐり合えた。いい秘書さんにめぐり合えた。楽しい留学生さん達にも会えた。頼もしい看護師さんにも会えた。色々な経験もさせてもらった。いいとこだった。ただし、お金はなかった。あっ、今も同じか(笑)。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓画像はイメージです

[開業20周年]  医局日誌  Episode 25:採血 大学病院には検査室が何個か併設されていて、採血したらすぐに検査室に持ち込める。ある日医局室で。教授「誰か、私の採血してくれないか?検査の結果によって、今日どれだけ飲めるか決まるから...
11/04/2025

[開業20周年] 医局日誌 Episode 25:採血
 

大学病院には検査室が何個か併設されていて、採血したらすぐに検査室に持ち込める。ある日医局室で。
教授「誰か、私の採血してくれないか?検査の結果によって、今日どれだけ飲めるか決まるから。」そこには10名ちかくの医局員がいたが、誰もがいっせいにし~ん。無理もない。教授「あれ?だれもできんのか?」医局員A「いやぁ、私は採血からだいぶ離れていますから、そういうのは2、3年目のドクターが適役かと・・。」
 

医局員B「ぼ、僕は新人でして、そんな、やはり・・。」あ~、やばい。いわれる前に出頭するかぁ?私「自分で宜しければ、ぜひ!」教授「おお~、そうか喜代崎(旧姓)君、やってくれるかね?」私「もっもちろんです。」心臓出そう・・。締血帯をまく。アル綿(アルコール綿)で教授のうでを消毒。せーの!教授「喜代崎(旧姓)君、ここを刺したまえ!」へっ?そこ?私「・・・、はい。」教授「そこはいつも刺されていたいからさぁ。休めてあげなきゃ。」私「はぁ。」そ、そんな内側の細いとこに?え~~い、刺してしまえ!教授が皿のような目で見つめる中、刺入。吸引。頼む、15ml吸えてくれ!!
 

教授「うっ、ちょっと痛くなってきたかな。」知るか、そんなもん。そんな細い血管指定するから・・。私「もう少しです!」あ~足りないがぁ、よしとする!私「終わりました、ぬきます!」さっさとぬいて、くけつ帯を外しガーゼを・・、一斉に手が出る。先生方「どーぞ。」教授「じゃぁ、生化に持っていってくれるのは誰かな?」医局員C「僕持っていきます!!」教授「大至急結果をあげてと、丁寧に頼んでおいてくれ。」医局員C「はい!」あ~~、私も教授になりたい!絶対無理だけど。一日の疲れがどっとでた日だった。
 

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。
↓↓画像はイメージです

住所

神宮前1-19-11 はらじゅくアッシュ7F-a 2
Shibuya-ku, Tokyo
150-0001

営業時間

月曜日 10:00 - 13:00
14:30 - 19:30
火曜日 10:00 - 13:00
14:30 - 19:30
水曜日 10:00 - 13:00
14:30 - 19:30
木曜日 10:00 - 13:00
14:30 - 19:30
金曜日 10:00 - 13:00
14:30 - 18:30
土曜日 10:00 - 15:30

電話番号

03-6721-1937

ウェブサイト

アラート

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