
07/08/2025
New!『論文・症例報告』渡辺 直生先生
Pathologic Evidence of Granulomatosis With Polyangiitis as a Cause of Atrioventricular Block.
『多発血管性肉芽腫症に伴う房室ブロックを病理学的に証明した一例』
【JACC Case Rep. 2025 Jul 30;30(21):104414.
DOI: 10.1016/j.jaccas.2025.104414】
<概要>
多発血管性肉芽腫症の心臓合併症として房室ブロックは報告されているが、稀であり病理学的にその関係性は証明されていない。本症例は特発性間欠性房室ブロックの診断でペースメーカー植え込み術を待機している中、敗血症で死亡した。生前からANCA関連血管炎として治療を受けていたが、病理解剖で房室結節に浸潤する肉芽腫を認め、多発血管性肉芽腫症に伴う房室ブロックであったと病理学的に診断された。
<コメント>
多発血管性肉芽腫症は房室ブロックを合併することは稀であるが、その原因となりうることが証明された。
(渡辺 直生)
https://www.jichi.ac.jp/usr/card/topics/topics.html