慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

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野村先生らの論文がNature Communicationsに掲載されました。******************************************************要約:アトピー性皮膚炎における症状やDupilumab...
25/06/2025

野村先生らの論文がNature Communicationsに掲載されました。

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要約:アトピー性皮膚炎における症状やDupilumabへの治療反応と関連する分子基盤を、1mmパンチバイオプシーとRNA-seqによる大規模な全皮膚トランスクリプトームデータから同定しました。
個別化医療に向けた皮膚・血液バイオマーカーの探索研究であり、多数の患者さんのご協力と、仮説に依存しない機械学習アプローチにより得られた知見です。
共著者の方をはじめ、多くの方々のご尽力に心より感謝申し上げます。

Atopic dermatitis (AD) with complex manifestations and genetic associations. Here the author profile the transcriptome of 951 skin samples from patients with AD to link skin phenotypes, clinical severity, and efficacy of dupilumab treatment to specific types of immune responses and gene features to....

福田桂太郎先生らの論文がAnnu Rev Immunolに掲載されました。******************************************************要約:今までの皮膚科学教室で行われた皮膚バリアの研究成果お...
20/06/2025

福田桂太郎先生らの論文がAnnu Rev Immunolに掲載されました。

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要約:今までの皮膚科学教室で行われた皮膚バリアの研究成果およびこの10数年間の皮膚バリアに関する重要な知見をまとめた総説となっています。

Immune responses are influenced by not only immune cells but also the tissue microenvironment where these cells reside. Recent advancements in understanding the underlying molecular mechanisms and structures of the epidermal tight junctions (TJs) and stratum corneum (SC) have significantly enhanced....

雁金詩子先生らの論文がAllergy 2025 Mayに掲載されました。******************************************************要約:国内最大級のアトピー性皮膚炎患者さん向け投稿アプリを用...
06/06/2025

雁金詩子先生らの論文がAllergy 2025 Mayに掲載されました。

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要約:国内最大級のアトピー性皮膚炎患者さん向け投稿アプリを用いて、患者さんが自身で撮影した皮疹画像から、その重症度を人工知能 (AI)が自動で解析・評価する新たなAIモデルを開発しました。
このAIモデルは、診察室の外でも、患者さんが自ら皮膚の状態を継続的・医学的・客観的に把握できるツールとして、日々の生活の中での「気づき」や「判断」を支援します。
さらに、医療機関においても、皮疹の重症度を継続的かつ標準化された方法で評価できる「デジタルバイオマーカー」としての活用が期待されます。

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足立剛也先生らの論文がHuman Genome Variationに掲載されました。***********************************************要約:【ヌーナン症候群における蜂窩織炎およびリンパ浮腫のリスク...
06/06/2025

足立剛也先生らの論文がHuman Genome Variationに掲載されました。
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要約:【ヌーナン症候群における蜂窩織炎およびリンパ浮腫のリスク増加との関連】
ヌーナン症候群(NS)は、身体のさまざまな部位に影響を及ぼす遺伝性疾患であり、心臓の奇形や特徴的な顔貌などを引き起こすことが知られています。
これまでに複数の遺伝子がNSに関与していることが明らかにされていますが、蜂窩織炎(皮膚や皮下組織の感染症)やリンパ浮腫といった特定の合併症との関連については十分に理解されていません。

本研究では、NSを有し再発性の蜂窩織炎を呈した2名の患者が対象となりました。これらの患者から臨床データを収集し、遺伝子検査を実施して変異を特定しました。
さらに、literature reviewを行い、類似の15例を検討した結果、両患者にNSとの関連が知られているRIT1遺伝子の変異が認められ、この変異が、リンパ浮腫や蜂窩織炎の発症リスクを高めている可能性が示唆されました。
本研究の結果から、NS患者において特定の遺伝子変異が、繰り返す感染症や腫脹の原因となる可能性があることが推測されました。

Noonan syndrome (NS) is a genetic disorder that affects various parts of the body, often leading to heart defects and unique facial features. Researchers have identified several genes linked to NS, but the connection between these genes and certain complications, such as cellulitis and lymphoedema,....

竹之内 茉里絵先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。***********************************************要約:2歳、男児。口蓋裂、滲出性中耳炎の既往あり...
04/06/2025

竹之内 茉里絵先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。
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要約:2歳、男児。口蓋裂、滲出性中耳炎の既往あり。家族歴なし。粗造で茶色から金色の毛髪、歯牙欠損、爪甲の形成不全、涙点欠損、乾皮症、頭部にびらん・鱗屑を伴う難治性の皮膚炎を認めた。
家族の遺伝学的解析にて、TP63のc.1768C>T (p.Pro590Ser)変異を患児にのみヘテロ接合性に同定し、外胚葉異形成症の稀な一型であるankyloblepharon-ectodermal defects-cleft lip/palate syndrome (AEC症候群)と診断した。

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大政遥香先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。***********************************************要約:59歳男。EGFR変異陽性肺腺癌stage IV...
21/05/2025

大政遥香先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。
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要約:59歳男。EGFR変異陽性肺腺癌stage IVに対しEGFR阻害薬で加療中,胸部に5cm大の弾性硬, 可動性不良な皮下腫瘤が出現。組織像で, 高N/C比の好塩基性異型細胞が皮下織にシート状に増生,腺腔形成はなく,TTF-1・synaptophysin・CD56陽性,LCA・chromogranin A陰性。治療前の胸壁病変と同様のEGFR変異を認め,腺癌から小細胞癌への形質転換と考えられた。
肺癌のEGFR 阻害薬の耐性化機序の一つに形質転換があり,皮膚転移で確認した。形質転換が生じた際には治療選択が変わりうること,皮膚生検検体から新規治療標的遺伝子を探索しうることから,肺癌治療中に出現した皮膚転移の生検は重要である。

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野村彩乃先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。***********************************************要約:IgA血管炎では関節炎の合併が多いとされています...
12/05/2025

野村彩乃先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。

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要約:IgA血管炎では関節炎の合併が多いとされています。本症例でも、患者は「足が痛くて歩けない」と訴えていましたが、診察では足関節に圧痛はなく、アキレス腱部に限局した圧痛を認めました。
MRI検査の結果、疼痛の原因はアキレス腱周囲炎であることが判明し、疼痛部位を丁寧に診察することの重要性を改めて実感させられた症例でした。

この症例は、皮膚科の臨床実習で当時学生だった平田さんが担当し、今回論文化してくれました。

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21/02/2025

次回、天谷雅行教授が当番世話人を務めます第47回水疱症研究会の開催日程が、以下の通り決まりました。

第47回水疱症研究会
開催日:2026年1月30日(金)-31日(土)
場所:慶應義塾大学医学部 北里講堂(北里記念医学図書館2階)

26/12/2024

足立 剛也先生らの論文がWorld Allergy Organization Journalに掲載されました。
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本研究は、日本の科学研究費補助金(JSPS)、米国国立衛生研究所(NIH)、および英国医療研究評議会(MRC)の資金を受けたチームを対象に、チーム構成の多様性と研究成果の関係を調査しました。
各機関での研究成果とチームの多様性との関連を、今回新たに開発した多様性指標であるo-index (omnidisciplinary-index)を用いて多元的に解析した結果、NIH やMRC では分野横断的な多様性が成果向上に関連している一方、JSPS では専門性の高いチームがより高い成果を上げる傾向が見られました。本研究成果をもとに、今後は各研究領域や資金提供の目的に応じた最適なチーム構成の設計が期待されます。

本研究成果のポイント
・世界的に増加傾向にあるアレルギー疾患は、複数の臓器にまたがった症状が、患者ライフステージに応じて変遷することから、多様なアプローチが必要とされます。しかし、アレルギー・免疫学分野の研究チームの多様性が、研究成果にどのように影響するかは十分に理解されておらず、その効果を明確にすることが課題となっていました。
・本研究は、NIH、MRC、JSPS の資金を受けたアレルギー領域の研究チームを対象に、分野研究成果と分野横断的な多様性および専門性との関係を初めて解明しました。
・今後、各研究分野や資金提供の目的に応じた最適なチーム構成の設計が期待されます。

足立剛也先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。***********************************************要約:近年、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、特に...
12/11/2024

足立剛也先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。
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要約:近年、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、特にペムブロリズマブ(PEM)の併用療法ががん治療において大きな効果を発揮する一方、皮膚障害を含む様々な副作用が課題となっています。
過去の報告で、PEMを従来の抗がん剤(パクリタキセル+シスプラチンまたはカルボプラチン、ベバシズマブ)と組み合わせた治療法が、進行性または再発性の子宮頸がん患者の生存期間の延長に有効であることが示され、本邦でも導入されていますが、重度の皮膚障害の発生が確認され、治療の中断や調整が必要なケースも報告されています。
本研究では、2022年10月から2023年5月の間にPEM併用療法を受けた19名の子宮頸がん患者を対象に、皮膚障害の発生率や管理方法についてレトロスペクティブな検討を行いました。
その結果、4名の患者において多型紅斑が確認されました。同一/類似のレジメンを継続したところ、多型紅斑は再発しませんでしたが、3名において治療の過程でアナフィラキシーを含む即時型反応が発症しました。
多くの症例で治療レジメン継続が可能であるものの、こうした症例においては早期の皮膚障害の確認と治療調整が重要であり、特に皮膚科医による継続的なモニタリングが欠かせません。
本研究の成果は、皮膚科と産婦人科が連携し、がん治療における皮膚障害への対策法の明確化の必要性を示しています。
ICIsによる抗がん効果を最大限に活かしつつ、副作用を適切に管理して患者の安全と生活の質を守るため、今後も多職種間での協力と情報共有が求められます。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1346-8138.17521

2024年11月2〜3日に名古屋で開催された第61回日本小児アレルギー学会学術大会で、高橋ちあき先生がI-PAS (International Pediatric Allergy Symposia) 優秀演題賞を受賞されました。
11/11/2024

2024年11月2〜3日に名古屋で開催された第61回日本小児アレルギー学会学術大会で、高橋ちあき先生がI-PAS (International Pediatric Allergy Symposia) 優秀演題賞を受賞されました。

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Shinjuku-ku, Tokyo
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