
08/09/2025
9月21日(日)・27日(土)・28日(日)は
動物慰霊祭及び学会参加の為、
休診となりますので、ご注意ください。
10月19日(日)終日・11月8日(土)午後・9日(日)終日
も学会参加の為、休診となりますので、ご注意ください。
インターネットやSNSで調べてご来院されることが多いからもあるのでしょうが、
ここ最近とにかくFIP(猫伝染性腹膜炎)の子が多く来院しています。
また主治医の先生からのご紹介で来院される猫ちゃん・飼い主さんもいらっしゃいます。
先週は他の動物病院さんでFIP疑いと診断された猫ちゃんが2件、
来院されています。
1件は他の動物病院さんで、
FIPの疑いが強いけど遺伝子検査結果待ち、
という高齢の猫ちゃん。
もう1件はFIP疑いだけど他の動物病院さんでのFIPの遺伝子検査では陰性だった、という子猫ちゃん。
総合的にはFIPの可能性が非常に高いのに、
腹水・胸水の遺伝子検査で陽性反応が出ないケースが稀にあります。
この場合、再度遺伝子検査を行い確認します。
検査というのも100%ではない為、
1回目の検査では陰性でも2回目の検査で陽性反応が出ることが
稀にあるのも事実です。
上述した高齢の猫ちゃんは腹水の細胞診検査の結果、
リンパ腫と判断しましたので、
この場合には当院ではFIP遺伝子検査は行わずに
リンパ腫の治療を行うことになりました。
もう1件の子猫ちゃんは総合的にはやはりFIPだろうと判断、
当院で再度遺伝子検査をさせてもらったところ、
今回は陽性反応が出ましたので、FIP治療を開始。
治療開始後すぐに体調が改善してきている、
ということでした。
先週はさらにその猫ちゃん達とは別に、
元々当院に通ってくれていた飼い主様で、
FIPドライタイプと診断した子猫ちゃんも1件。
ドライタイプという腹水や胸水が溜まらないタイプの場合、
抗体価というものやSAA・α1AGPという炎症マーカー・
血液中の遺伝子検査などを総合して判断することになります。
当院ではFIP治療として3つの薬を準備しており、
現時点で、当院でのFIP治療成績は95%以上の子が完治・完全寛解、
1例で治療して改善後に再発が見られましたが再度治療を行い、
現在は症状もなく元気に過ごせています。
FIPとの戦い方がかなりわかってきています。
FIP疑いと説明を受けている場合やFIPの治療を行う場合など、
ご心配・ご不明点がある方はご相談ください。
写真1枚目
FIPドライタイプの子猫ちゃん、
若い子で目に異常が出る場合には要注意です。
写真2枚目
腹水の細胞診検査。
これは腹水中にリンパ腫という癌の細胞が出ています。
LGLリンパ腫(大顆粒リンパ球性リンパ腫)というもので、
この場合にはリンパ腫の治療が必要です。
写真3・4枚目
腹水の遺伝子検査や血液検査の結果をみて
総合判断を行います。
#静岡市
#動物病院
#伝染性腹膜炎
#猫伝染性腹膜炎
#猫
#感染症
#獣医
#外科
#内科
#リンパ腫
#大顆粒リンパ球性リンパ腫