31/10/2025
家系譜新聞2025年11月号特集:「運命の反復」
阿含宗の説く「運命の反復現象」
以下が阿含宗関係のサイトから引用したものです。仏教界でも言っていることです。
『運命の反復現象とは、特定の先祖の他者への恨み、病苦、失敗した人生への後悔といった怨念・苦悩の衝撃波を霊障・世代間連鎖のトラウマとして引き継いだ結果、そのトラウマを発生させた人と同じような不幸な人生を送ることです。
例えば、自分の不倫が発覚して家族も人生も失ってしまったという場合、この人の祖父母や曽祖父母の代に必ず不倫や浮気をして失敗した先祖がいるはずです。
ちなみに祖父母や曽祖父母の「代」なので、曽祖父や曽祖父母の兄弟姉妹、いとこ等も範囲に含みます。範囲が広いので、どこの誰の人生の失敗による後悔を霊障、世代間連鎖のトラウマとして受け取ったのかは、わからない場合の方が多いです。』
家系調査で気が付くこと
家系調査の現場で不思議な事に気付きます。それは、家系は繰り返すということ。同じ病気にかかるとか、寿命の傾向などは先祖代々、体質が似ているので説明が付きます。
しかし、それだけでは説明が付かないことにも度々遭遇します。家族関係の形、外での人間関係、事故死などの死因の連鎖など。家系は何故繰り返すのでしょうか?
ヘーゲルの見解
歴史は繰り返すということについて、ヘーゲル(1770~1831)も次のように述べています。
「すべての世界史的な大事件や大人物は、いわば二度現れるものだ」たしかに歴史を見ると、過去の似たような局面に遭遇することは随所にあり得ます。
アーノルド・トインビーの見解
イギリスの歴史学者アーノルド・トインビー博士(1852~1883)は、これを「歴史はらせん階段に似ている」と言っています。
歴史はスパイラルを描いているイメージだというのです。歴史の先頭に立っている私たちが、その「らせん階段」の足元からその一段下を見下ろすと、過去にも、私たちと同じような歴史を歩んでいた人々がいるというわけです。
リポット・ソンディの見解
アメリカの心理学者リポット・ソンディ博士は、家系の繰り返しを、「先祖像の自演」と言っていました。個人が、自分の人生を生きていると思っていても、結局は先祖の満たされていない願望を満たす為に、自らを演じているに過ぎないと。しかもそのことに気付いていない状態だと言います。
なぜ繰り返しが起こるか?
歴史や家系のくり返しは、なぜ起こるのでしょうか?以下は私の持論ですが、家系の流れから、歴史がくり返す理由を考えてみましょう。
家族関係が崩れると、先祖が失った課題を子孫が背負うようになります。たとえば夫婦仲が悪く、離婚をしてしまった家系は、世代連鎖のように、子や孫も同じような試練を受けやすくなります。
子は親の夫婦仲を見て育つために、良い夫婦仲から育った子供はそれを手本として夫婦関係を保つ努力をしますが、両親の夫婦関係が悪い環境で育った子にとって、両親は良い手本にならず、夫婦の愛し方が分からないので、良い夫婦関係を築くのがより難しくなります。夫婦仲の、言わば「負け癖」のようなものが付いてしまいます。
その穴埋めをするためには、以前より大きな努力を払わなければなりません。親の代で離婚した経緯があると、子の代ではさらに夫婦関係が難しくなってしまうケースが多くあるのです。
一度失敗すると、家系的にも後々、多くの「つけ」が蓄積されてくるのです。それを回復するにはそれ以上の努力をしなければ、健全な夫婦関係を築くことが難しいのです。どこかで「穴埋め」をしなければなりません。
家系の栄枯盛衰の流れから、ものごとの本質を悟り、わが人生の中に活かしていくことが重要です。そして、まずはわが家の家系の流れをしっかりと知る必要があります。
日本の伝統文化を護ろう。日本の力である血縁、地縁を大切にしよう。
※当会は家系調査を30年以上行っています。
※家系調査には、戸籍調査、現地調査、ルーツ調査の三段階の調査があります。
※調査の見積もりを無料で行っています。