15/08/2025
今回は少し長くなります😉この時代で言う鍼(はり)は、どのような鍼で、どのような手技か不明です。その他にも偏見があるように感じるのは私だけか…
とかく、これさえすれば治るというのは、つい疑ってしまうのも私だけかも…
㉘ およそ薬と鍼灸を使うのは、やむをえない下策である。飲食・色欲を慎み、寝る時刻、起きる時刻を定め、養生をよくすれば病気はないものだ。腹の中がつかえて、食欲のすすまない人も、朝夕に歩いてからだをはたらかせ、坐りつづけや寝つづけをしないようにすれば、薬や鍼灸を用いなくても、腹の中のつかえるも心配はない。これが上策というものだ。
薬はみな気をかたよらすものである。人参(にんじん)・黄芪(おうぎ)・白朮(びゃくじゅつ)・甘草(かんぞう)のようなよい薬でも、その病気に合わなかったら害がある。まして、中級品や下級品の薬は、元気をそこなって他の病気をおこす。
鍼は余分の気を除くが、足りない気を補うことはできない。病気に合わないと元気を減らしまう。灸もその病気に合わないのにむやみにやると、元気をへらし気をのぼすものだ。
薬と鍼灸とに利害さまざまあることはこんなものである。やむをえない時でないと鍼・灸・薬は使ってはいけない。もっぱら養生法をたよりとすべきだ。
「養生訓」貝原益軒著、松田道雄訳より
養生訓の総論上下を書き写し、心とからだに刻んでいます。
本当か?今それは無理?と思いながらも、先人の知恵から、自分ができることを試しています。養生に失敗することもあるかもしれませんが
今の自分のからだ(心身)を知るきっかけにしよう!