
22/07/2025
大暑、もっとも暑い頃
一年で最も暑さが厳しい「大暑」。この時期は汗とともに水分やミネラルが失われやすく、食欲も落ちがちです。そんな時は、昔から親しまれてきた「スイカに塩」や「キュウリに味噌」。これは実は理にかなった夏の知恵なのです。スイカやキュウリは水分とカリウムが豊富で身体の熱を冷まし、そこに塩分を加えることで失われたナトリウムが補えます。また味噌は発酵食品でもあり、腸の調子を整える効果も期待できます。東洋医学でも、土用は消化吸収をつかさどる「脾」が弱りやすい季節とされ、こうした食べ方が身体を助けてくれるのです。何気ない昔ながらの味に、季節を乗り切る知恵が詰まっています。
※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、日本鍼灸師会または役員の見解や意見を代表するものではありません。