04/01/2026
年頭挨拶(2026年)
新年あけましておめでとうございます。昨年は、当院の業務に対してご理解とご支援を頂けましたことに篤く御礼を申し上げます。
昨年8月に杉山明先生が逝去されました。改めてご冥福をお祈りすると共に、過去の当院への貢献に心からの御礼を申し上げなければなりません。一方、昨年4月に野畑医師、7月に光井医師、10月に田村医師、11月に米田医師と多くの着任があり医師数が増加しています。本年4月から東森医師も着任予定です。様々な専門性を有する医師が集結したことで、今まで以上に質の高い医療が提供できる体制になってきています。また、昨年10月には事務長が交代となり、安岡事務長による病院改革も進んでいます。
一方、労働人口の減少も関係して、看護師などの専門性の高い職員の確保が難しい情勢となっています。給与の問題だけではなく、医療技術の高度化や複雑化、小さなミスも許されない精神的な負担や不安が大きく関係しています。従業員確保や業務発展のためには職場環境の「心理的安全性」が重要とされていますが、医療現場のそれは極めて低いのが現状です。病気を癒す、命を救う、苦痛のない看取りをするといった献身性や仕事への満足度だけでは仕事の継続が難しくなってきている訳です。書類作成などの本来の業務以外の残業も増えているため、行政改革も必要なことは間違いありません。
患者数は確実に減っています。津山市の人口が毎年1%ずつ減っているという社会情勢が影響しています。医療費が上がっているのは薬剤費や医療の高度化です。本年6月の診療報酬改定では3%増加が予定されていますが、経営が厳しい医療機関の状況は変わりません。当院収益の3%の増加は職員昇給の5%に相当します。医療以外の業種と同等の昇給を1回実施するだけで診療報酬の増加分は相殺されることになる訳です。次の改定は2年後となるため、医療機関の年間で2.5%の昇給を国が認めたと言う計算とも言えます。日本の社会保障費も増加の一途を辿っていること、労働者への重課税を考えると、医療や介護や年金の適正化が急務となっていると感じます。
最後に、昨年10月の神輿巡業では約600名、11月の糖尿病市民公開講座は約400名と非常に多くの方に参加して頂けましたことをご報告します。高評価を頂けているのではないかと感じています。今後も様々な場面で社会貢献ができるように考えており、2年後には創業150周年イベントを予定します。内容に関しては委員会を設立して検討を始めていますが、国内に存在する民間病院では最古である可能性があり(最古の公設病院は当院の1年後に開設)、津山市以外へも情報発信していくことを考えています。
当院は本年で創業148年となります。当院が200年を越えて存続できるように、先人達が築き上げた病院の素晴らしき歴史と伝統を更に良い物にしていくための改革を続けています。全ての患者様の屈託の無い笑顔が見られるように、「中島病院に来て良かった」と言って頂けるように、全職員で頑張っています。
本年もご支援とご厚情を賜りますようにお願い申し上げます。
令和8年1月4日
理事長・院長 中島 弘文