医療法人 良陽会 鶴田歯科医院

医療法人 良陽会 鶴田歯科医院 長崎県雲仙市愛野町の医療法人 良陽会 鶴田歯科医院です。私たちの仕? 私たちの仕事は歯を削ることではなく歯を守ることです。疾患だけを診るのではなく、来院された方のパーソナリティを尊重した歯科医療を行います。

23/04/2026

つるちゃんからの手紙 令和8年 新年号

みなさまにご報告したいことがあります。

鶴田歯科医院は長崎ヴェルカのオフィシャルパートナーとして、医院を挙げて応援することになりました。

そのきっかけとなったのは、昨年9月16日。平戸市で開催された「商業界九州ゼミナール」でジャパネット創業者の髙田明さんの講演を拝聴したことです。

私は年一回、必ず経営者の端くれとして、この商業界ゼミナールという講演会に出席し、全国の名だたる経営者から話を聴き、医院経営のヒントにしてきました。

平戸市出身の髙田さんは1986年に父親の経営する小さなカメラ店からテレビショッピングに進出し、現在の「ジャパネットたかた」を築き上げた人です。

私も小学生のころから髙田さんの甲高い声で熱弁するテレビショッピングはよく見ていました。

ジャパネットも紆余曲折あったそうなのですが、2024年の年商は過去最高の2724億円に達したといいます。

でも、株式は上場していないのです。

その理由が故郷長崎県に1000億円を投じて開業した長崎スタジアムシティなのです。人口減少に苦しむ長崎に新たな賑わいと雇用を生むためジャパネットがすべて出資したのがあのスタジアムなのです。

「まず上場していたら株主が黙っていない。地域創生は非上場だからこそ可能だったのです。スタジアムシティができたことで県外から人が増え、街が潤う。故郷の賑わいに貢献できることが何よりもうれしい」御年77歳とは思えないほどの力強い口調で、髙田さんはそうおっしゃいました。

私はとても感動しました。

私も地元である長崎が好きで帰ってきた1人です。

しかし昨今、長崎の人口減少は激しく、高校卒業時、大学卒業時に県外転出が超過している状態です。「なぜ県外に就職するのですか」と成人式でテレビカメラがインタビューしていました。

「賃金格差があるから」「刺激が少ない」「ワクワクするものがない」「働きたい企業がない」などと言っていました。

郷土愛が旺盛な私は「イヤイヤ、長崎は素晴らしいところなのだ、君たちが生まれ育ったこの地域を発展させてみたいと思わないのか」と奮起したものでした。

それからというもの「地元で魅力ある医療法人を創る」という目標を立てました。

まず、賃金や労働環境の改善などに手をつけました。

いくつもの壁にぶつかりましたが、歯科衛生士や歯科技工士においては、東京都と同じ給与水準まで持っていくことができました。

おかげで多くの学校から当院を志望する人も増えてきました。

しかし、たった一つだけ残念なことがあります。

さすがの鶴田歯科医院も歯科治療は得意なのだけれど、若者に対しての「刺激」はつくれない。

どうしたらいいものかと。ちょうどそんな時に髙田さんの講演に出会ったのです。長崎ヴェルカはB1というトップリーグまで短期間で上り詰めており、すでに西日本一のプロチームになっているというのです。実に素晴らしい。

「もうここまで来たら、私もなにかお手伝いしないわけにはいかない」とまで思うようになってきたのです。街にはいたるところにヴェルカのポスターが貼ってある。

歯科医師会からも「是非貼ってください」と送ってくる。

おまけに私は(公財)日本スポーツ協会公認スポーツ指導者(スポーツデンティスト)。

長崎県には700近くの歯科診療所があるけれどその中のたった7人しかいない資格保持者でもあるのです。

自分ができることはこういうことかもしれない。直感的にそう思ったのです。そういった理由で長崎ヴェルカのオフィシャルパートナートとなることを決意したわけなのです。

23年前に二人のスタッフと共に開業した鶴田歯科医院もここまでくることができてうれしく思います。

私の医院は企業と呼べるほど大きくはありませんが、スタッフもこの地域の人たちも含めて、ワクワクできるものを創るきっかけになれば本望です。

これからも皆様に良質な歯科医療を提供することはもちろん地域社会に貢献できることを目指したいと思います。

文責 鶴田博文

23/04/2026

つるちゃんからの手紙 令和8年 2月号
【私がCMをつくった理由】

先月のニュースレターで長崎ヴェルカのオフィシャルパートナーになって応援していることを書きました。

そしたら長崎ヴェルカの担当者が「CMを出してください。ゲームの前にスクリーンビジョンで放映しますので」と普通に言ってきました。

「CM、ないんですよ」と言ったら「作ればいいじゃないですか、広告代理店を紹介しますよ」とあっさりした感じで返されました。

CMといっても‥‥ねえ、私の育った家庭ではテレビは見せてもらえませんでしたから、今の私もほとんどテレビは観ません。そんな私に30秒と15秒をそれぞれ準備してほしいというのです。これには困った。

どんなCMがあるのか動画サイトでいろいろとみてみましたが、歯科医院のCMって本当に少ないのです。

そもそも医療法では医療機関の広告はしてはならぬ、特に誘因性があるものはいかん、誇大広告もいかん、虚偽になるから注意すること。

特に「インプラント実績日本一!」や「インビザラインは最高の技術」「必ず治る」「安全な手術です」などというものは絶対ダメですよ、となっています。

 で、どんなCMにしようかといろいろ考えました。つきつめていくと歯科医院で働きたいという人がもっと増えてくれたらいいなと思うわけですよ。

歯科医療機関は歯科医師がいないと開設できないわけなのですが、歯科衛生士という職種の人がいないと本当に困るのです。

歯科衛生士になるには歯科衛生士教育機関(大学・専門学校)を卒業し歯科衛生士国家試験に合格した人だけが業務に携わることができるのです。

昨今は少子化の影響もあって、全国的にどこも歯科衛生士さんが圧倒的に不足しております。一人に対して求人倍率も30倍くらい。

でも不足している原因として、歯科衛生士という仕事自体がほとんど知られていないことだと私は思っています。

実は歯科衛生士はとても素晴らしい職業なのです。まず、国家資格なので、その資格は一生ものです。

盗まれることも、消えて無くなることはありません。初任給だって大卒より高いところが多いし、待遇や福利厚生も申し分がないところが増えてきています。

一度資格を取ってしまえば、まず失業することはありませんし、立派な医療専門職だから誇りをもって、ずっと働き続けることができます。

たとえ結婚して他県に行くことになってもそこでも歯科衛生士として活躍できる。産休育休も取れるし、子育て中は時短勤務もあれば有給休暇だってしっかり確保されている。

夜勤もないし休みもしっかりとれる。仕事内容は専門的に覚えることは多いのだけれど、なにしろ口の中のことを知っている唯一の医療スペシャリスト。

技術職。他の医療従事者にはできないことがたくさんできるのです。外来診療では赤ちゃんのころからの虫歯予防から高齢者に至るまで歯周病予防のためのメンテナンスを行うことで、人の健康にかかわり、寄り添うことができるのが、この仕事の大きな魅力です。

実際介護施設や病院に行くと歯科衛生士さんのおかげで口から食べることができるようになったとか、誤嚥性肺炎を防ぐことができる、歯科衛生士さんが来るようになって利用者の方が元気になってきたと、とにかくどこに行ってもその存在は大事にされるのです。

とにかく歯科衛生士さんはすごいのです。

しかし、都市部に比較して地方では歯科衛生士さんの数は圧倒的に少ないのが現状です。(都市部も本当は足りていない)

歯科衛生士専門学校を卒業したら、都市部での就職を好む傾向にあるといいます。

ですが、私は奨学金制度を独自に運用しています。

高校3年の時に入社試験を行い、合格したら歯科衛生士専門学校に進学して3年間勉強してもらいます。その際の学費とか生活費を手厚くサポートします。(150万円まで)

学生時代を都市部で過ごす人もいます。それもオッケー。

学生の間は都市での生活を送り、国家試験に合格したら私の医院に勤務し、規定の期間継続して勤務したら奨学金の返済は免除されます。ここが素晴らしいと思うわけです。

もうこの制度をスタートして16年目になりますが、これまで11人の歯科専門職を支援してきた実績があります。

CMの話に戻りますが、私は、これを機に歯科衛生士という名前をたくさんの人に知ってもらい、これが素晴らしい仕事であるということをわかってもらおうと考えています。

今回のCMにはHKT48の龍頭綺音さんに出演を依頼しました。

いきさつとしては、広告代理店がタレントさんの資料をもってきます。私は長崎県の活性化を望んでヴェルカのオフィシャルパートナーになったわけなので、当然ながら地元出身のタレントさんにお願いしようとかねてから決めておりました。主役は歯科衛生士になりたい高校生の設定です。ロケは当院で行いました。

CMのシナリオですが、その人は幼い時から今までずっと素敵な歯科衛生士さんにメンテナンスしてもらって虫歯ゼロ、だから歯科医院に訪れるのが大好き。そして自分も高校を卒業したら歯科衛生士になるという夢をもっている。

歯科医院での雰囲気をそのまま映像にして歯科衛生士という職業を多くの人に知ってもらうきっかけにしたいのです。もっと歯科衛生士さんが増えてくれると、患者様の健康だけではなく地域も元気になります。

3月に撮影と編集が完了し、4月からハピネスアリーナでヴェルカ長崎のホームゲームの時に、当院のCMが放映されています。

このCMを眼にした人が一人でも多く長崎県内で歯科衛生士さんとして活躍してもらえたら本望です。

23/04/2026
当院は長崎ヴェルカのオフシャルパートナーとして長崎ヴェルカを応援しています
21/04/2026

当院は長崎ヴェルカのオフシャルパートナーとして長崎ヴェルカを応援しています

25/02/2026

つるちゃんからの手紙 令和8年3月号

歯科材料ディーラーの担当者から、「院長、すみません、とうとう歯科局所麻酔カートリッジの納品ができなくなりました」と告げられました。

28年歯医者をやっていますが、こんなことははじめてです。

しかし、新型コロナ渦の時期から供給がヤバイらしいと歯科業界でも耳にしてきましたが、いよいよ供給がストップしたのは始めてです。

同じ歯科医師のスタディグループのSNSで「うちもとうとうストップしたけど、みんなどう?」って聞いたら、九州地方の歯科医師のほとんどが私と同じ状況でした。

もうすぐ底を尽きそうという歯科医院もありました。なぜこうなったのか、私にはよくわかりません。

物価高、材料費や人件費の高騰で薬品メーカーも困っているという声もあります。

薬価が安く採算が取れないという理由で局所麻酔薬のメーカーの数が少なくなり一社のメーカーのラインがトラブルによって止まったためにこの混乱が起きたという説があります。

歯科用はガラス製のカートリッジに入れられているため、製造工程が特殊で他のメーカーが簡単に作ることができないといいます。

まだ、歯科用局所麻酔薬が不足していることは、大きく報道されていないため、社会的に知られていませんが、この状況が続くと、全国民に知れ渡ることになると思います。

そこで以下のような文書を書き、来院される患者様にお知らせすることにしました。
 
緊急のお願い 各位
現在、全国的に歯科用局所麻酔薬の入荷ができない状況です。(入荷見通しもたっておりません)当分の間、当院のストック分は緊急性がある場合にのみ局所麻酔薬を使用する方針としました。つきましては、緊急性が無いと歯科医師が判断した場合、治療内容の変更をお願いする場合があります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力の程、よろしくお願い申しあげます。      

この文書を書き、医院内に掲示するまでいろいろと考えました。「どこかに供給ルートがあるはず」と貪欲に探す、海外に行けばまだ手に入るはず、という考えも脳裏によぎりました。

でもね、私だけではない。日本中の歯科医師が困っているわけです。

一番優先度が高いところが局所麻酔薬を使用しないといけないと思うわけですよ。例えば大学病院。手術や、骨折や歯牙破折などの外傷、顎炎や急性化膿性歯髄炎などの炎症などは絶対に必要。二次救急、三次救急など命にかかわるところにないといけない。

だから、供給ができない原因を追究しても、誰が悪いとか言っても仕方がないし、来ないものは来ないのであるから、今できることを精一杯やり切ることに決めました。

とにかく局所麻酔を使用せずに疼痛を和らげる方法を考えないといけない。

抗菌薬や鎮痛剤などの内服薬、そしてレーザー照射による消炎。幸い表面麻酔薬はまだ供給が止まっていない。こういった時にこそいままで培ってきた経験の中から知恵を使うことが求められるのです。

戦時下を生き延びた祖母がいつも言っていました。「ものは大事にするんだよ。欲しいと思ったときには遅いから」と。

まさしく今、その心境です。ここ数日間、麻酔薬が底をついたことを考えたら夜も寝付けません。もし、その時がきたら、私も患者同様に苦痛を伴うことでしょう。

治療ができない苦しみ、辛さ、そして悲しさを耐え忍ぶしかないのです。
歯科用局所麻酔薬は歯科医師にとって最も大事なもの。

歯科医療の崩壊が起こる前に、一日も早く供給が再開されることを願ってやみません。           文責 鶴田博文

つるちゃんからの手紙        文責 鶴田博文みなさまにご報告したいことがあります。鶴田歯科医院は長崎ヴェルカのオフィシャルパートナーとして、同チームを医院として応援することになりました。そのきっかけとなったのは、昨年9月16日。平戸市...
26/12/2025

つるちゃんからの手紙        文責 鶴田博文

みなさまにご報告したいことがあります。

鶴田歯科医院は長崎ヴェルカのオフィシャルパートナーとして、同チームを医院として応援することになりました。

そのきっかけとなったのは、昨年9月16日。平戸市で開催された「商業界九州ゼミナール」でジャパネット創業者の髙田明さんの講演を拝聴したことです。私は年一回、必ず経営者の端くれとして、この商業界ゼミナールという講演会に出席し、全国の名だたる経営者から話を聴き、医院経営のヒントにしてきました。

平戸市出身の髙田さんは1986年に父親の経営する小さなカメラ店からテレビショッピングに進出し、現在の「ジャパネットたかた」を築き上げた人です。

私も小学生のころから髙田さんの甲高い声で熱弁するテレビショッピングはよく見ていました。

ジャパネットも紆余曲折あったそうなのですが、2024年の年商は過去最高の2724億円に達したといいます。でも、株式は上場していないのです。

その理由が故郷長崎県に1000億円を投じて開業した長崎スタジアムシティなのです。人口減少に苦しむ長崎に新たな賑わいと雇用を生むためジャパネットがすべて出資したのがあのスタジアムなのです。

「まず上場していたら株主が黙っていない。地域創生は非上場だからこそ可能だったのです。スタジアムシティができたことで県外から人が増え、街が潤う。故郷の賑わいに貢献できることが何よりもうれしい」御年77歳とは思えないほどの力強い口調で、髙田さんはそうおっしゃいました。

私はとても感動しました。私も地元である長崎が好きで帰ってきた1人です。しかし昨今、長崎の人口減少は激しく、高校卒業時、大学卒業時に県外転出が超過している状態です。「なぜ県外に就職するのですか」と成人式でテレビカメラがインタビューしていました。「賃金格差があるから」「刺激が少ない」「ワクワクするものがない」「働きたい企業がない」などと言っていました。郷土愛が旺盛な私は「イヤイヤ、長崎は素晴らしいところなのだ、君たちが生まれ育ったこの地域を発展させてみたいと思わないのか」と奮起したものでした。

それからというもの「地元で魅力ある医療法人を創る」という目標を立てました。まず、賃金や労働環境の改善などに手をつけました。いくつもの壁にぶつかりましたが、歯科衛生士や歯科技工士においては、東京都と同じ給与水準まで持っていくことができました。

(ここ愛野町でも私の医院だと初任給は福岡県の歯科有資格者より月給が2万7千円ほど多いことになります)

もちろん休日数や有給休暇取得率においても優良であると言えます。おかげで多くの学校から当院を志望する人も増えてきました。

しかし、たった一つだけ残念なことがあります。さすがの鶴田歯科医院も歯科治療は得意なのだけれど、若者に対しての「刺激」はつくれない。

どうしたらいいものかと。

ちょうどそんな時に髙田さんの講演に出会ったのです。長崎ヴェルカはB1というトップリーグまで短期間で上り詰めており、すでに西日本一のプロチームになっているというのです。

実に素晴らしい。「もうここまで来たら、私もなにかお手伝いしないわけにはいかない」とまで思うようになってきたのです。

街にはいたるところにヴェルカのポスターが貼ってある。歯科医師会からも「是非貼ってください」と送ってくる。

どこに行ってもヴェルカ、ヴェルカ。

おまけに私は(公財)日本スポーツ協会公認スポーツ指導者(スポーツデンティスト)。

長崎県には700近くの歯科診療所があるけれどその中のたった7人しかいない資格保持者でもあるのです。

自分ができることはこういうことかもしれない。

そういった理由で長崎ヴェルカのオフィシャルパートナーとして、一蓮托生の間柄となりました。

23年前に二人のスタッフと共に開業した鶴田歯科医院もここまでくることができて、感無量です。

私の医院は企業と呼べるほど大きくはありませんが、スタッフもこの地域の人たちも含めて、ワクワクできるものを創るきっかけになれば本望です。

これからも皆様に良質な歯科医療を提供することはもちろん地域社会に貢献できることを目指したいと思います。

福岡口腔インプラント研究会(FIRA)で理事長が発表しました!
07/12/2025

福岡口腔インプラント研究会(FIRA)で理事長が発表しました!

つるちゃんからの手紙 11月号(このニュースレターは毎月、約1500枚 印刷したものを来院される方へお配りしています)               文責 鶴田博文10月は2回、インプラント学会で発表しました。10月のはじめに名古屋の中部支部...
29/11/2025

つるちゃんからの手紙 11月号
(このニュースレターは毎月、約1500枚 印刷したものを来院される方へお配りしています)

               文責 鶴田博文
10月は2回、インプラント学会で発表しました。

10月のはじめに名古屋の中部支部の地方会で、下旬は福岡で開催された全国学術大会でした。学会は発表時間が7分と短く、時間厳守なのです。演台のうらにタイマーが仕掛けられており、演者に発表時間があと何分あるのかを知らせてくれます。

最初は緑のランプが点灯していますが、15秒前になると黄色になり、時間になると赤に変わりチーンとベルがなり終了となります。

それでも延長すると次はチンチーンと2回なり、それでもやめないとチンチンチーンと3回なります。私が発表した内容は「上顎中切歯にルートメンブレンテクニックを併用し,抜歯即時埋入インプラントを行った一症例」というもので、治療期間は5カ月に及ぶもので、3年後の経過まで示しました。

それを7分で発表しないといけませんので、至難の業です。伝えたいことは山ほどあるのに、ベルがチーンとなると格好が悪いので、なんとか7分以内にまとめるのに苦戦しました。7分で発表が終わると次は質疑応答が3分間あります。

会場から質問があればそれに答えればいいのです。7分で伝えられなかったことを問われたらラッキーなのですが、全く発表の意図と違う事を訊かれることもありますので、そんな時は頭フル回転でなんとか答えます。

治療方法や臨床的な考え方にはいろんな学派があり、時に議論に発展することもあります。ですから、発表するためにはやはり何を訊かれてもいいようにとにかく準備だけは入念に行い自分の得た知見が臨床家の先生方のお役に立ってもらえれば発表した価値が生まれると私は思うのです。

学会発表をやろうと決めて、はじめにやることがあります。それは学会の日程をチェックすることです。1年前に場所と日時は決まっていますので、ホームページを見ていると演題募集が半年ほど前に始まります。

この期間に抄録といって学会発表はどんな内容を行うかというものを1000字以内でまとめて提出します。

これが学会発表にふさわしいかどうかの審査が通れば、つぎはその抄録の内容の訂正や学会用語というもので統一するために書き直しを要求されます。かなり細かいことまで追求されます。

自分では完璧と思っていても平気で突っ返されてきます。

中部大会は1回の訂正で済んだのですが、全国大会では6回書き直しをしました。次にスライドを読み上げる練習をします。スライド内容は先に提出した抄録との違いがあると、虚偽になりますので、入念に見直します。

学会当日座長と言って、私が発表するセクションをとりまとめてくれる人がいます。大体大学教授が多いです。座長は抄録を完璧に読み込んでいますので、発表内容と少しの相違があると会場で間違いなく突っ込まれてしまいます。

これは口演といいます。他の発表手段はポスター発表というものもあります。学会に所属している人が全国から集まります。地方会もありますが、学術大会となるとものすごい数の人が参加します。

歯医者の他にも歯科技工士セッションや歯科衛生士セッションというものあり、そこでは専門歯科技工士や専門歯科衛生士の認定を行う講演がおこなわれており、定められた期間以内に幾つかの単位を受講して登録しないとせっかく受験してとった資格が取り消されます。

現在私は「口腔インプラント学会認定JSOI専修医」という認定を学会から得ていますが、まだまだ磨くべき技術があると考えています。

学会に参加し、多くの臨床を見る事で発見があります。時にすごい臨床家の先生の発表を拝聴することもあります。

技術レベルが高く、自分とは「何もかもが違う」と絶句してしまうこともあります。学会出席はいろいろな技術を知ること、志を高く持ち続けるための絶好のチャンスなのです。

今年一杯、まだいろいろな学会や研修で医院を留守にすることもあるかと思いますが、どうかご理解頂けたら幸いです。

つるちゃんからの手紙   令和7年10月号                 理事長 鶴田博文先日、福岡県にある専門学校に講義に行った。その専門学校は歯科技工士と歯科衛生士を養成する専門学校である。歯科技工士は2年の履修期間、歯科衛生士は3年...
26/09/2025

つるちゃんからの手紙   令和7年10月号    
             理事長 鶴田博文

先日、福岡県にある専門学校に講義に行った。
その専門学校は歯科技工士と歯科衛生士を養成する専門学校である。

歯科技工士は2年の履修期間、歯科衛生士は3年の履修期間で卒業試験に合格したら国家試験を受験し資格を得る。

資格を得たら歯科技工士は民間で運営するラボと呼ばれる歯科技工所か歯科医院で、歯科衛生士はそれぞれの医療現場で働くという流れになっている。

歯科技工士の現状はというと、なり手が少ない。それも深刻だ。

ある高校の進路指導の先生に歯科技工士という職業があることを説明したことがある。指先が器用で、もくもくと手仕事に打ち込める性格の生徒さんが向いていることを伝えたのだが、「将来無くなる仕事」ですよね、と言われ取り付く島もなかった。

不思議に思い、帰ってネットで検索したら、「キツくて離職率が高い」と書いてあるものを目にした。

現に私と同世代の歯科技工士に訊いてみると、自分の同級生の7割はもう歯科技工士はやっていませんと答えが返ってきた。

10年くらい前には長崎県にも歯科技工士学校があったが、定員割れが続き閉校となったときいている。

全国どこでも歯科技工士学校は定員割れが多いと聞いていたがその福岡の専門学校においては例年「歯科技工士になりたい」という高校生が定員以上の申し込みがあるという。まさに奇跡。その秘訣が知りたくて、求人票を持参するときに視察をお願いした。

都会のど真ん中に大きくて立派な5階建てのビルディングそのものが専門学校であった。入口、エントランス、エレベーターホール、トイレ、学生ホール、階段に至るまで一流ホテル並みにピカピカにしてあった。整理整頓が隅々まで行き届いている。図書室に行って蔵書を見る事で、この学校のレベルの高さがわかる。

学生ホールはゴミ一つ落ちておらず、机とイスが整然と並んでいる。テーブルの上もピカピカである。こういうことは学ぶ姿勢がきちんとできている証拠である。

技術や学力、知識、云々より、躾そのものが社会に出てからの仕事観に大きく影響するのだ。

教職員の方々も明るい雰囲気の中に適度な緊張感をもって授業や実習を行っている。

学生たちも楽しそうである。応接室へ通され、校長や教務主任の先生方と懇談した。まさかここまで私に時間を取っていただけるなんて思ってみなかったので大変恐縮した。

熱い思いをもった先生ばかりで、並みならぬ情熱を生徒さんの指導に充てていることがよく理解できた。学生たちは本当に幸せである。私はすっかりこの専門学校のファンになってしまった。

帰りに副校長から「今度うちの学生にも、この職業の素晴らしさについて話をしてもらえませんか」と依頼があった。願ってもない申し出に快諾した。日を異にして講義に伺った。

演題は「院内で活躍する歯科技工士・歯科衛生士の魅力を伝えます」とした。学生だけではなく、教職員の方々も一緒に聴いていただいたのでとても緊張した。

将来遭遇するだろう症例の供覧や、実際に行っている高度な歯科治療や患者様の喜びの声など。臨床の現場でしか味わう事ができない達成感や、やりがいについても話をした。

また、本当のかかりつけの歯科医院の意味や、健康寿命を延ばすことがこの仕事の大きな使命であること。多職種と連携するために私達が行っているビジョンシェアリングなど。はじめて聴くことばかりだったようで、それはもう熱心に聴いていただいた。

熱心に聴いてもらうと、ついついこちらも熱が入る。「あなたの仕事はなんでしょう?医院は誰のためにあるのでしょう?患者さんのためです。あなたの仕事はたった一人でいいのです。たった一人でいいので、今日この医院にきて本当に良かったという患者という心が通う友人をつくることです。最も大切なもの。それが、働く人のもつ輝きなのです。皆さんも、将来そんな仕事ができるように必ずなります。どんなことがあっても、諦めずに頑張ってください」。そう講義を締めくくった。
(この言葉の一部は岡田徹詩集「小さな店」より引用したもの)

歯科技工士の話に戻るが、以前はきつかったと言われる業務内容もCAD/CAMや3Dプリンターなどのデジタル化、IT化で、ずいぶんと環境が変わった。場合によっては在宅で子育てしながらパソコンで設計を行い、人の歯をつくることできるようになる日も近いという。もちろん歯科技工士の待遇も以前と比較にならないほど改善している。

それでも年間で歯科技工士の国家試験に通る人は全国で600人を切っている。(歯科医師は2000人/年)これでは歯科医療が本当に崩壊してしまう。義歯(入れ歯)一つ作るのに数か月かかるようになる。その間に後期高齢者は低栄養となり、短期間に衰弱していく。困るのは地域の人々、社会そのものである。

これが先進国である我が国の姿であってはならないと思う。歯科技工士を1人でも多く輩出することが歯科界のみならず日本社会の急務である。

バカ高い求人広告にお金を払うくらいであれば、私は専門学校の学費に対し奨学金を拠出し、地域や社会の役に立ってもらう若い人材を育てたいと思っている。

つるちゃんからの手紙 令和7年7月号「趣味」と「仕事」の関係先月の私のツーリングラリーの話には結構反響があり、嬉しく思います。「先生すごいね」「若いね」「よく体力あるね」と言われ嬉しくなりました。私はバイクに乗って走り出すと頭の中がスカーン...
01/09/2025

つるちゃんからの手紙 令和7年7月号

「趣味」と「仕事」の関係
先月の私のツーリングラリーの話には結構反響があり、嬉しく思います。「先生すごいね」「若いね」「よく体力あるね」と言われ嬉しくなりました。

私はバイクに乗って走り出すと頭の中がスカーンと何かが抜けて、なんだか空を飛んでいるような気持ちになるのです。仲間とみんなで走るとさらに楽しいのです。バイクに乗っているときは一時的に仕事のことは忘れているのかもしれませんが、仕事がうまくいっていないことがあればバイクには乗らないようにしています。心の底からそれを楽しめないからです。基本的にいつも頭の中は仕事のことばかり考えています。

「仕事がうまくいくためにはどうしたらいいのですか」と、開業したばかりの若い先生に質問を受けます。そんな時はこう答えます。うまくいかない理由はたった一つ、それは「準備不足」です。

技術もないのに開業する。目的もないのに開業する。覚悟もないのに開業する。技術が足りていなかったら借金をしてでも技術を磨く。資金繰りが悪く、決算書を見てショックを受けるくらいなら、それを乗り越えるくらいの努力をする。そんな人しか開業をするべきではないと思うのです。

それを乗り越えてから、はじめて自分のやりたい趣味ができるのです。仕事と同じくらいの好きなものがあれば、どんな困難でも乗り越える事ができます。私は40歳までに自動二輪の免許を取ってハーレーダビッドソンを手に入れることができたので、とても運が良かったと思っています。

しかし60歳に近づいていくと、それなりの悩みも出てきます。それは以前と比較して疲れやすくなったということです。これはきっと病気かもと思いいろいろと検査をしてみたのですが、大丈夫でした。つまり老化がはじまったのです。それがわかってからというもの、スケジュールをしっかりと調整しています。

キツイと感じたら、たとえ、そこにセミナーや学会が入っていても自分の発表がなければ、潔くキャンセルするということも時に必要です。これからは自分の体調や体力においても経営しないといけないのです。

さらに困ったのが老眼です。自分は近眼だったから、老眼にはならないと高を括っていたのですが、やっぱり近くにあるものが見えにくくなってきたので、とても困っています。

メガネは8個持っています。運転する時、パソコン画面を見る時、この治療はこのメガネ、手術する時は絶対コレ、などと使い分けしています。指先はどうかというと体力の衰えにはあまり関係がないようです。

眼が見えていたら問題なく動きます。プラモデルを購入し、塗装して組み立ててみますが、今でも普通にそれができます。中でも飛行機の場合は操縦席、オートバイはエンジンとタンクを精巧に作るのが大好きです。また、基盤のハンダ付けも、まだまだ楽勝です。

そもそもそんな細かい手仕事が好きなのですから歯科治療にも深いところまではいっていけるのかもしれません。

もちろん私よりすごい人は何人も知っていますが、とにかく仕事以外にも趣味にこだわりがある人ばかり。

そこまでやるから仕事が楽しくなっていくのではないでしょうか。仕事が楽しい、そして仕事が好き。趣味も同じくらい好き。

すると「楽しそうだな」「一緒に働きたい」という人が集まってきてくれます。

自分の医院の場合はそうやって少しずつできることが増えてきたのだなあと思います。そうなると、また仕事の楽しさが増してくるのではないかと思います。

次の目標は北海道までフェリーで行って、バイクに乗って旅行したいと思っています。うに丼とかカニとか食べてみたいです。

文責 鶴田博文

住所

長崎県雲仙市愛野町乙485/1
Unzen-shi, Nagasaki
854-0302

営業時間

月曜日 09:00 - 18:00
火曜日 09:00 - 18:00
木曜日 09:00 - 18:00
金曜日 09:00 - 18:00
土曜日 09:00 - 18:00

電話番号

0957367611

アラート

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