風の子堂鍼灸院・耳介画像鍼治療研究所

風の子堂鍼灸院・耳介画像鍼治療研究所 風の子堂鍼灸院・耳介画像鍼治療研究所, 医療・健康, 八千代台北16-16-8, Yachiyo-shiの連絡先情報、マップ、方向、お問い合わせフォーム、営業時間、サービス、評価、写真、動画、お知らせ。

当院は、単に不調を取り除く場ではなく、
「その人にとって最も自然で最善の回復とは何か」を共に探求する“再生と調律の場”です。

対応症例の一部
めまい、耳鳴り、嗅覚障害、味覚障害、難聴
三叉神経痛、顔面神経麻痺、顎関節症

機能性ディスペプシア、慢性胃腸症状
皮膚疾患、アレルギー反応、薬剤副作用
自律神経失調症、COVID-19後遺症、慢性疲労、不眠、情緒不安
耳介や皮膚に現れる微細な変化を手がかりに、**“どこへ行っても原因がわからなかった”**という症状の背景に迫ります。 耳介画像鍼治療研究所・風の子堂鍼灸院とは

耳介画像鍼治療研究所・風の子堂鍼灸院は、
「身体・皮膚・意識の再生と対話」をテーマに掲げる、治療と研究の統合拠点です。

ここでは、創設者・中谷哲が30年以上にわたって築き上げてきた2つの治療体系、
中谷式耳介画像鍼治療(Nakaya-Style Auricular Imaging Acupuncture) と
NAIRM方式・神経反射治療(Nakaya-Style Auricular Imaging Research Method / Neuro-Reflex Regulation Therapy)
を柱に、のべ3万人以上の臨床と1万件超の耳介画像データに基づく治療・研究を行っています。

当院は、単に不調を取り除く場ではなく、
「その人にとって最も自然で最善の回復とは何か」
を共に探求する“再生と調律の場”です。

対応症例の一部

めまい、耳鳴り、嗅覚障害、味覚障害、難聴

三叉神経痛、顔面神経麻痺、顎関節症

機能性ディスペプシア、慢性胃腸症状

皮膚疾患、アレルギー反応、薬剤副作用

自律神経失調症、COVID-19後遺症、慢性疲労、不眠、情緒不安

耳介や皮膚に現れる微細な変化を手がかりに、
**“どこへ行っても原因がわからなかった”**という症状の背景に迫ります。

中谷式耳介画像鍼治療とは

耳の皮膚に現れる赤み、くすみ、浮腫、血管拡張などの「皮膚画像所見」を科学的に解析し、
全身の状態、特に脳・自律神経・内臓との関連性を可視化・治療へと結びつける、
全く新しいスタイルの鍼灸治療です。

皮膚科学、神経生理学、生物熱力学などの知見を統合し、
迷走神経や脳腸相関、情動反射などへの調整を目的としています。

NAIRM方式・神経反射治療とは

Nakaya-Style Auricular Imaging Research Method / Neuro-Reflex Regulation Therapy

この治療法は、皮膚・神経・自律神経・免疫系が連動する身体の神経反射ネットワークに注目し、
微細な皮膚刺激(Fine Tapping Acupuncture:FTA)や温熱刺激(練灸)を用いて、
脊髄神経とその支配領域に働きかけることで、全身の機能的バランスを調整します。

経絡や体性-内臓反射の知見を、現代神経科学・免疫学の枠組みで再解釈したものであり、
東洋医学と現代医学の統合的進化形といえる独自理論です。

診療方針:「研究すること=治る道を見つけること」

問診・耳介画像・皮膚の状態・体の反応・生活背景――
それらすべてを**ひとつの“からだの言葉”**として統合的に読み解き、
その人らしい「治る過程」を共に歩んでいきます。

症状の表面だけでなく、無意識や心の揺らぎまで視野に入れた、
包括的な再調整のアプローチが当院の治療の本質です。

最後に

耳介画像鍼治療研究所・風の子堂鍼灸院は、症状の除去だけでなく、
その人の“生き方そのもの”を丁寧に整える空間です。

身体が発しているかすかなサイン、
心が声にならず抱えている違和感、
それらに耳を澄ませ、共に新しい調和を取り戻していきます。

どうか安心して、そのままのあなたでお越しください。
私たちは、あなたの中にある「声なき声」に、真剣に向き合う準備があります。

耳介画像鍼治療研究所・風の子堂鍼灸院
院長 中谷 哲

21/11/2025

家庭でできる小児はりの応用ケア

小児はりは、専門家が行う治療だけでなく、家庭の中でも応用できるやさしいケアとして役立ちます。子供の体に触れ、皮膚にやさしい刺激を与えることで、体調を整える手助けができるのです。
たとえば熱が出ているときや、首から上に症状があるときには「ブラッシング」が有効です。柔らかいブラシを使い、1時間ごとに軽く頭皮や体を撫でるようにします。皮膚から熱をやさしく逃がしてあげるイメージです。かなり高い熱が出ている場合でも、1時間おきに3~4回続けると、ほとんどの場合は熱が下がっていきます。使うブラシは先端が丸く、皮膚を傷つけないものを選びましょう。もし頭皮に赤い線が残るようであれば強すぎます。跡が残らないように、あくまでやさしく、そっとブラッシングしてあげることが大切です。

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10月の北海道セミナーに参加した方から質問が来ました。質問の内容から実際に臨床で活用されているのが非常によくわかります。そこで質問してくださった方から許可を得て、皆さんにも共有したいと思います。回答はセミナーで解説もしていてるので簡潔な文章...
18/11/2025

10月の北海道セミナーに参加した方から質問が来ました。質問の内容から実際に臨床で活用されているのが非常によくわかります。そこで質問してくださった方から許可を得て、皆さんにも共有したいと思います。回答はセミナーで解説もしていてるので簡潔な文章になっています。
①治療後の変化(例えばぎっくり腰が治療前後でどれだけ良くなったかや鼻炎の具合がどのくらい良くなったかなど)は確かめたほうが良いでしょうか?
それとも即時効果は求めない方がよいでしょうか?
A:直後効果は気にする必要はありません。放熱のポイントを形成したので、あとは順次放熱して熱の蓄積が解消していくのを待つだけです。もちろん、通常はだいたい15分から20分くらいで効果を実感できるかと思います。

②粒鍼を耳に貼るケースはかなり少ないですか?体力が極度に落ちてる方や弱ってる高齢者くらいでしょうか?粒鍼にするのかパイオネックスにするのかの判断基準が知りたいです。
A:粒鍼の基本は、灸と同じで熱を作りたまっていた熱を押し出すことにあります。ですから、体力に限らず、痛みなどがあってその場に熱がすでにないものに適応します。耳介上は患部の反映ですから、耳介に熱があるというわけではありません。耳介は、発赤と、毛細血管をみて、放熱の必要性を判断するということです。耳介上に発赤も毛細血管もない場合は、粒鍼ということです。基本的に患部に熱がないのに、耳介に発赤が出ることはありません。また、パイオはその場から熱を放出するために使います。
③スポーツ選手の運動パフォーマンスアップにつながる可能性はあるでしょうか?例えばある筋肉の動きや連動が悪く、投球出力が上がらない方に中谷式をやることで改善する可能性はあるでしょうか?
A:耳介の治療は戦場の兵士に使われます。これは長時間のパフォーマンスを維持すること、身体的苦痛を緩和すること、これらは数々の実験でも実証されています。当然スポーツの場でも有用です。

④脳出血後の後遺症、時間の認識障害、振戦、時間、短期記憶障害、軽度の麻痺などは改善させられる可能性はあるでしょうか?
A:一概には言えませんが、放熱のための反応が体に表れていれば、放熱の処置によって改善していくことは十分考えられますが、発症からの経過時間の問題から、長期間の放熱が必要になると言えます。

⑤先生が使用されていた練灸のカバー(銀色のものです)はどこで購入できるでしょうか?
A:ステンレスのホルダーがもう生産していなくて購入できない状態です。代わりに金属製のチョークホルダーが代用できます。アマゾンで購入できます。研究会でも取り扱っています。

⑥セミナーの後ずっと自分に耳鍼続けています(耳のパイオと手足のお灸くらいです)、最初のうちは調子いいぞと思っていたらぎっくり背中からのぎっくり腰になってしまいました。
これは放熱させすぎたせいなんでしょうか?もしこうなってしまった場合の対処法などはありますでしょうか?
A:耳の鍼だけではぎっくり腰になることはありませんので、別の理由だと思われます。

⑦台座灸は発赤がでるまで続けるべきでしょうか?ライトで発赤しなかった場合、もう一度ライトでいくのかレギュラーにするべきか、1回で発赤すればそこでやめるのか、このあたりの判断基準を知りたいです。
A:背部の場合は発赤に関わらず基本的に2回やります。その他手足の場合は基本的に1回で発赤しなかったらもう一回。だいたいは2回目には発赤すると思います。

⑧先生は中谷式耳介画像鍼とあわせて、局所の鍼や手技(例えば首痛の方に首への直接の施術)などをすることはありますか?
A:使用するのはセミナーで紹介した鍼とお灸のみで治療をします。治療のやり方はテキストに書いてある通りです。個別の症状の判断と治療の考え方は上級セミナーでく悪しく解説しますが、基本的には治療のやり方が変わることはありません。

⑨高血圧、膝の痛み、ホットフラッシュ、生理痛などは改善させられるでしょうか?
A:これも脳の疾患の答えと同じで、体に放熱の反応が表れているのを見て治療をしていきます。はっきり言ってこれらの症状は非常によく治る症状だと言えます。

⑩理想は1週間に1回くらいの施術でしょうか?2週間に1回だと改善はどうしても遅くなるでしょうか?
A:これも、それぞれの放熱の状況によりけりです。その人の放熱の能力に合わせて期間は決まってきます。

⑪症状はあるのですが、あまり発赤や充血が見られない場合はどうアプローチしたら良いでしょうか?
A:例えば、発赤は放熱としてパイオを貼ります。凝り、の説明でもしましたが、すでに熱もなく固くなってしまっている場合は、灸の押熱を使います。症状だけがあり、熱もなく、凝りもなければ、ただの運動不足です。

⑫発赤や充血がない場所にパイオした場合効果は減ってしまうのでしょうか?
A:この治療法の考え方から言えば、凝りもなく、発赤などがないということは、正常の範囲内だということです。治療をする必要がないということです。ただし、それとは別に物理的な刺激としての影響はありますから何らかの効果はあると思います。

これで耳介を使用した鍼灸の臨床は革新的に変わる。学会の一般発表、また自著においても、これまで耳介における発赤等の現象と、いわゆる耳介の穴の位置との乖離から、中谷式耳介画像鍼治療では、一般的に言われている耳介穴に従って治療を行うのではなく、耳...
12/11/2025

これで耳介を使用した鍼灸の臨床は革新的に変わる。
学会の一般発表、また自著においても、これまで耳介における発赤等の現象と、いわゆる耳介の穴の位置との乖離から、中谷式耳介画像鍼治療では、一般的に言われている耳介穴に従って治療を行うのではなく、耳介の反応の方(耳介画像)に従って治療を行うことを推奨するとともに、必ずしも耳介穴が正しいとは限らないと言ってきた。ただこのことだけを主張すると、耳介治療そのものを否定しかねない側面もあった。ところが、これまでの臨床記録と画像を、改めて全く逆の視点から見返すことを行ってみると、誤っていたのはこれまで常識的に、そうだと思い込んでいた耳介穴の分布図の方であったことがはっきりと見えてきた。全くの逆に視点でもう一度臨床記録と画像を見れば、耳介に現れるの反応は、きわめて正確で、的確に患者の病態を認識している、脳そのものの表示画像になっていることが分かった。かねてより私は、経絡現象そのものも、すべて脳内にある、と主張してきた。耳介はまさにそうした脳の、表示モニターの役割と、タッチパネルの役割をしているのである。そのことが分かれば、耳介からはタッチするほどの刺激(経皮的刺激)で十分なのである。

With this, the clinical practice of acupuncture and moxibustion using the auricle will undergo a revolutionary transformation.

In my previous conference presentations and publications, I have repeatedly pointed out that in Nakaya-Style Auricular Imaging Acupuncture, treatments should not be conducted according to the conventional locations of so-called auricular points. This is because the observed phenomena—such as erythema and vascular changes on the auricle—often diverge from those traditional point locations. Therefore, I have advocated performing treatment based on the actual reactions observed on the auricle (the auricular image) rather than on the traditional auricular points themselves, emphasizing that these conventional point charts are not necessarily correct.

However, asserting only this could have been interpreted as a denial of auricular therapy as a whole. Yet when I re-examined years of clinical records and images from the completely opposite perspective, it became evident that what had been mistaken was not the auricular reactions, but rather the widely accepted distribution charts of auricular points that everyone had taken for granted.

Viewed from this reversed perspective, it became clear that the auricular reactions appearing on the surface are, in fact, highly accurate reflections of the patient’s pathological state—functioning as direct visual representations of the brain itself.

For many years, I have maintained that all meridian phenomena ultimately exist within the brain. The auricle serves precisely as both a display monitor and a touch panel for the brain. Once this is understood, it follows naturally that only a light touch-level stimulation—namely, transcutaneous stimulation—is sufficient when treating through the auricle.

Final Assessment of Treatment via Respiratory Sinus Arrhythmia (RSA)Upon completion of all therapeutic interventions, a ...
11/11/2025

Final Assessment of Treatment via Respiratory Sinus Arrhythmia (RSA)
Upon completion of all therapeutic interventions, a final evaluation of the patient's autonomic state should be performed. Rather than relying on the intricate pulse diagnosis methods of traditional East Asian medicine, a single parameter—Respiratory Sinus Arrhythmia (RSA)—is often sufficient for this purpose.
RSA refers to the physiological phenomenon in which heart rate increases during inhalation and decreases during exhalation. This rhythmic fluctuation in heart rate is mediated by the vagus nerve and serves as a reliable marker of parasympathetic (vagal) tone. As early as 1910, German physiologist H.E. Hering described this relationship between respiration and heart rate variability, identifying vagal activity as the primary mechanism behind RSA.
A robust RSA—characterized by wide heart rate variability synchronized with breathing—indicates a healthy and responsive autonomic nervous system.

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治療の総括とRSAによる最終評価すべての治療を終えたあとに、もう一度脈を確認する行為は、臨床的に非常に重要である。その際、**RSA(respiratory sinus arrhythmia;呼吸性洞性不整脈)**の有無を確認するだけでも、...
11/11/2025

治療の総括とRSAによる最終評価

すべての治療を終えたあとに、もう一度脈を確認する行為は、臨床的に非常に重要である。その際、**RSA(respiratory sinus arrhythmia;呼吸性洞性不整脈)**の有無を確認するだけでも、自律神経系の状態をかなり正確に評価することができる。
RSAとは、呼吸と心拍の連動を示す現象であり、息を吸うと心拍数が増加し、息を吐くと心拍数が減少するという変動が規則的に見られる状態を指す。この現象は、すでに1910年にドイツのH.E.へリングによって記述されており、呼吸による心拍の変動が、主に迷走神経の働きによって生じていることが報告されている。現在では、RSAは心臓における迷走神経緊張の良好な指標とされており、その変動幅が大きいほど、自律神経、特に副交感神経系が健全に機能していると判断される。
治療の最終段階でRSAが明瞭に観察される場合、たとえ患者が主観的にいくつかの症状を残していたとしても、自律神経系はすでに回復過程に入っており、時間の経過とともに症状が軽快することが予想できる。逆に、治療後もRSAの変動が乏しい、あるいは認められない場合には、まだ迷走神経の活動が回復途上にあり、自律神経系のバランスが整っていないことを意味する。

治療の本質とは何か、その根源にあるものは何かを知りたいと願い続けてきた。そして、その問いに対する答えを求め、東洋医学のみならず、神経科学・生理学・解剖学・物理学・生物学・心理学といった現代科学の成果を...

2014年からここまで耳介の画像と実際の症状とを比較してすり合わせてきて、ようやく実態に基づいた新しい耳介の分布図が出来上がりました。臨床に使用して改めてその正確さを実感しています。今月の上級講座で参加者の皆さんに試していただこうと思ってい...
08/11/2025

2014年からここまで耳介の画像と実際の症状とを比較してすり合わせてきて、ようやく実態に基づいた新しい耳介の分布図が出来上がりました。臨床に使用して改めてその正確さを実感しています。今月の上級講座で参加者の皆さんに試していただこうと思っています。これまでの耳介図と何が違うのか、一言で言って、脳の知覚領域の分布とほぼ同じであることです。むしろこの方が当たり前なのです。実際の症状とツボの反応が異なっているのがおかしいのです。これまで私の本の中でも、各ツボの位置よりも、耳の反応の方を重視するように言ってきましたが、まさにそれを反映している形で出来たのが今回の『新耳介分布図』です。お楽しみに。

Since 2014, I have continuously compared auricular images with patients’ actual symptoms, refining and aligning the findings. At last, a new auricular distribution map based on real clinical patterns has been completed. Using it in clinical practice, I can clearly feel its accuracy.

I plan to have participants try it in this month’s advanced seminar. In short, what makes this new map different from previous auricular charts is that its distributions closely match the sensory areas of the brain. In fact, this should be considered natural. It is the inconsistency between real symptoms and point reactions that has been strange until now.

In my books, I have long emphasized that the ear’s reactions are more important than the precise locations of individual points. This newly developed “New Auricular Distribution Map” directly reflects that principle. Please look forward to it.

最近、私が大切にしてきた「皮膚への微細刺激が脳深部の情動・覚醒系に作用する」という理論と深く関係する、とても興味深い研究が発表されました。今回の研究では、**扁桃体の延長部である分界条床核(BNST)**が、**中脳の深中脳核(DpMe)*...
08/11/2025

最近、私が大切にしてきた「皮膚への微細刺激が脳深部の情動・覚醒系に作用する」という理論と深く関係する、とても興味深い研究が発表されました。

今回の研究では、**扁桃体の延長部である分界条床核(BNST)**が、**中脳の深中脳核(DpMe)**に存在する興奮性ニューロンを介して、睡眠中の動物を一瞬で覚醒させる回路が明らかになりました。
BNSTのGABA作動性ニューロンを刺激すると、ノンレム睡眠中でもすぐに覚醒が起こり、それに合わせてDpMeの活動が急上昇。
このDpMeの興奮性ニューロンを除去すると、覚醒反応は大きく減弱したと報告されています。

つまり、
「情動 → BNST → 中脳 → 覚醒」
という流れが、明確な神経回路として示されたわけです。

私はこれまで、
皮膚表面のごく微細な刺激(鍉鍼・FTA・耳介刺激など)が、脊髄 − 脳幹 − 中脳を介して情動・自律機能に働きかける
という視点で臨床を続けてきました。
今回の発見は、まさにその理論を裏付ける内容と言えます。

ストレスや恐怖が睡眠を妨げることは、誰もが経験します。
本研究は、その“なぜ起こるのか”を脳回路として示したものです。
すなわち、
ストレス → BNST → DpMe → 過覚醒 → 睡眠中断
という図式が成立する。

この回路が理解されることで、
不眠や情動不安、過覚醒状態、ストレス関連症状に対し、
皮膚刺激がなぜ有効なのか
さらに明瞭な説明が可能になります。

微細な皮膚刺激が、自律神経だけでなく、
情動−覚醒ネットワークの中枢に作用する
という視点は、これからの治療の可能性を広げてくれます。



▼研究のポイント
・BNST刺激 → 睡眠中でも即時覚醒
・中脳DpMeの興奮性ニューロンがその中継点
・DpMeを除去すると覚醒が弱まる
→ 情動が睡眠を破る神経回路が存在
→ ストレス関連の不眠・気分障害の理解と治療に示唆



皮膚から脳へ
情動から睡眠へ
ゆるやかにつながる一本の線が、
すこしずつ解き明かされています。

感情と覚醒をつなぐ新しい神経経路として、大脳辺縁系の一部である分界条床核のニューロン(神経細胞)が、中脳の深中脳核の興奮性ニューロンを介して覚醒を誘発することを明らかにしました。この経路はストレスによ...

医学の歴史において、患者の顔を診て、声を聞き、言葉を問うことは最も原始的かつ本質的な診察法である。東洋医学ではこれを望診・聞診・問診と呼ぶ。近年の神経科学は、この三つの診察法が迷走神経系と深く関係していることを明らかにしつつある。迷走神経(...
04/11/2025

医学の歴史において、患者の顔を診て、声を聞き、言葉を問うことは最も原始的かつ本質的な診察法である。東洋医学ではこれを望診・聞診・問診と呼ぶ。近年の神経科学は、この三つの診察法が迷走神経系と深く関係していることを明らかにしつつある。
迷走神経(vagus nerve)は、哺乳類に特有な比較的新しい有髄神経であり、自律神経系の中でも特に情動と社会性の調整に関わる経路として注目されている。脳幹から派出するこの神経は、内臓諸器官だけでなく、顔面・喉頭・咽頭の筋群、さらには表情筋や音声調節の筋肉群にまで支配を及ぼしている。
すなわち——人間の顔や声は、迷走神経の活動によって制御されている情動の鏡なのである。
医師や鍼灸師が患者と対面したとき、アイコンタクトを交わし、声の響きと顔の表情に耳と目を澄ませば、その人の生理的・神経的・情緒的な状態は、ほぼ正確に推察できる。
たとえば、トラウマ(心的外傷)を受けた患者の声は平坦になり、感情の抑揚が失われていることが多い。また、表情も特に眉や眼の周囲(顔の上部)において動きが乏しくなり、視線が定まらないことがある。このような変化は、ポリヴェーガル理論で知られるように、迷走神経系の活動低下と関係している。

治療の本質とは何か、その根源にあるものは何かを知りたいと願い続けてきた。そして、その問いに対する答えを求め、東洋医学のみならず、神経科学・生理学・解剖学・物理学・生物学・心理学といった現代科学の成果を...

今、沈んでいることを悔やみ恐れるなー坎為水の卦を読む 流れの上にある軽い葉や泡は、光を浴びて輝きますが、それらは一瞬で流れ去ります。けれども、底に沈んだ石は、長い時間をかけて、水流の圧と摩擦によって、少しずつ丸く、艶を帯びていく。それが「玉...
22/10/2025

今、沈んでいることを悔やみ恐れるなー坎為水の卦を読む 

流れの上にある軽い葉や泡は、光を浴びて輝きますが、
それらは一瞬で流れ去ります。
けれども、底に沈んだ石は、長い時間をかけて、
水流の圧と摩擦によって、少しずつ丸く、艶を帯びていく。
それが「玉(ぎょく)」になる過程です。

外から見れば止まっているように見えるその石も、
内では常に水の力を受け、少しずつ変化している。
だからこそ坎為水は、
「静かに、だが絶えず練られる道」を象徴しているのです。

今、沈思するすべては、
その川底で、玉に変わるための摩擦と磨き。
その時間を経て初めて、誰にも真似できない光沢を帯びるのです。

この卦は言っています。
「水の底にいることを恐れるな。
そこは、あなたが“玉”になるための聖域である。」

Do Not Regret or Fear Being Submerged — Reading the Hexagram “Kan, Water over Water”

The light leaves and bubbles that float upon the current sparkle in the sunlight,
yet they drift away in an instant.
But the stones resting at the riverbed, through years of pressure and friction,
are gradually polished smooth, gaining a quiet luster.
This is the process through which an ordinary stone becomes a jewel.

Though the stone may appear still to the eyes above,
beneath the surface it is constantly being shaped by the current.
That is why Kan, Water over Water symbolizes
“a path of quiet but ceaseless refinement.”

Every moment of contemplation, every silent struggle,
is part of that polishing beneath the stream.
Only through this unseen endurance does one gain
a brilliance that no one else can imitate.

The hexagram teaches:
“Do not fear being at the bottom of the water.
That place is the sacred ground where you will become a jewel.”

千葉県船橋・市川・浦安の鍼灸治療 美容鍼灸院、耳介画像鍼治療研究所・風の子堂鍼灸院の口コミ14件、施術メニュー5件、写真6件、スタッフ2件を掲載中。頭痛・偏頭痛 不妊・妊活 嗅覚障害 機能性ディスペプシア(FD) め...

声は「私はここにいる」という宣言昨日の講義で、こんな話をした。講義の始めのあいさつで、声がよく出ているクラスは国家試験の成績が良い。これまで長い間、いくつものクラスを見てきて、強くそう感じている。一方で、国家試験の成績がふるわないクラスは、...
17/10/2025

声は「私はここにいる」という宣言

昨日の講義で、こんな話をした。

講義の始めのあいさつで、声がよく出ているクラスは国家試験の成績が良い。
これまで長い間、いくつものクラスを見てきて、強くそう感じている。
一方で、国家試験の成績がふるわないクラスは、年が進むにつれて、だんだんと声が出なくなっていく。

そこで私は、「もっと大きく声を出そう」と言ってみた。
これは何も、私にあいさつをしろと言っているのではない。
声を出すという行為は、自分の存在の証明だからである。

声を出さないということは、「自分はここにいない」と言っているのと同じことなのだ。

英語では “I’m here.” ―「私はここにいる」― という言葉がある。
これは世界で最も多く使われているフレーズの一つだという。
声を出すというのは、まさにこの “I’m here.” を体で表現することなのだ。
この世界に、私は確かに存在している。
そのことを宣言する、それが声を出すという行為である。

学生諸君がこれから挑む国家試験とは、
言い換えれば「国に向かって、自分はここにいる」と宣言することだ。
そして、これから出会う多くの人々、患者、仲間、そして世界の人たちに向かって、
「鍼灸師としての私がここにいる」と言い続けていくことが、これからの使命なのだ。

この小さなクラスでの小さなあいさつは、やがて世界へと流れていく。
その声は、広い大河の流れのように、多くの人の心に届いていく。
その最初の一滴が、いま、ここで発せられる「おはようございます」という声なのである。

The Voice That Says “I’m Here”

Yesterday in class, I shared a simple observation.
Over many years of teaching, I’ve noticed that classes where students greet me with strong, clear voices tend to achieve better results on the national licensing exam.
Conversely, in classes where fewer voices are heard as the year goes on, exam results usually decline.

So I told them, “Raise your voices.”
Not because I want them to greet me—but because to speak aloud is to affirm your own existence.

When you choose not to speak, it is as if you are saying, “I am not here.”
In English, there’s a simple phrase: “I’m here.”
It’s said to be one of the most commonly used expressions in the world.
To raise your voice is, in essence, to embody that phrase with your whole being.
It is a declaration to the world: I exist.

For these students, the national exam is more than just a test—it is a formal declaration to their country:
“I am here, as a practitioner of acupuncture and moxibustion.”
And beyond that, it is a lifelong declaration to those around them—to their patients, their peers, and the world itself:
“I am here, as a healer.”

This small act of greeting at the start of class is not trivial.
It is the very first drop in the great river of their professional journey—
a voice that, in time, will flow outward, reaching people far beyond the classroom.
Each “Good morning” becomes the first ripple of a life that touches others.

拙著『子どもは皮膚で聞いている』でも引用させていただきました、小児期に経験した身体的な傷害を伴わない虐待であっても、脳に痕跡が残ってしまうという研究で、DNAレベルで証明されたというものです。聞いたり見たりしただけでも大きな傷になるのです。
15/10/2025

拙著『子どもは皮膚で聞いている』でも引用させていただきました、小児期に経験した身体的な傷害を伴わない虐待であっても、脳に痕跡が残ってしまうという研究で、DNAレベルで証明されたというものです。聞いたり見たりしただけでも大きな傷になるのです。

2025.10.15 福井大学,広島大学 プレスリリース 〈本研究成果のポイント〉小児期の逆境体験(本研究においては、大人から子どもへの不適切な関わり [マルトリートメント、略してマルトリ])が子どもの「DNA 上の化学修飾にしる....

住所

八千代台北16-16-8
Yachiyo-shi, Chiba
2760031

営業時間

火曜日 10:00 - 19:00
木曜日 10:00 - 12:00
金曜日 10:00 - 19:00
土曜日 10:00 - 19:00

ウェブサイト

https://kazenokodo.com/

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*耳ハリ(耳介針)治療

治療の特徴:脳神経を使い中枢からの鎮痛、消炎、抗アレルギー作用。