17/04/2026
【 通経活絡膂筋補虚 】
腰痛…の鍼治療に…
【虚実・補瀉】は必要か?
結論から言えば「必要」です。
慢性的な腰痛…もっとも、鍼灸院へ来る患者さんのほとんどは『整形外科、接骨院へ通ったけど治らなかったから来ました』と経過が長い。
張った感じの痛み…気の鬱滞を瀉法的な手技で流れを良くすればよく。瀉法のみ(補瀉を意識してなくても「瀉法」になっている)で済む。
自覚的に張った感じがない、または、弱く、他覚的にも張りや硬結・圧痛がハッキリしない…、しかし、患者さんは『重い感じ』で腰がスッキリしない…と言う。
この「重い」と言う症状には、二通りの解釈がある。
1つには…、浮腫など水湿の滞り、もう1つは…、筋力低下だ。
舌診で、舌苔が厚い、湿ぼったい、ベタついていれば…湿邪を瀉法で除くことが必要だ。
この状態で…脈診が、柔らかく弱いからといって…ただ脈診だけで補うと…変な実脈となり…誤治となる。とくに、六部定位脈診で比較して左関上が最も弱いからと言って…太谿や復溜など腎を補うと、腎の「水」に対して湿の「土」は「土克水」の賊邪に当たる…これを深く押し込むことになりかねない。そのような誤治を腎機能が低下しているだろう高齢者に繰り返したら…さて、どうなるか?
したがって…虚脈系の脈、軟・柔らかい場合、舌診は重要不可欠です。
虚では、舌質…色淡く、柔らかく舌質の縁に歯の痕「歯痕」がある。この場合でも、舌苔の湿潤、ベタつき、膩苔(じたい)などが見られるときは、先ず瀉法にて…水湿の邪気を除くことが必須となります。
冒頭の…
「通経活絡膂筋補虚」…は
先ず、通経活絡…経脈の気血の循環を良くし局所の循環の絡脈を活発にする…その方法は、瀉法で…経脈の気の鬱滞の原因を除きます。
次に、膂筋(腰背部脊椎側の筋群のこと)の筋力低下「虚」を補います。