25/05/2017
“受動的加熱”に関しての興味深い見解です!
酵素風呂の作用も同様です!
運動と同じメリットを入浴で得られるってホント!?
血糖値の改善、炎症の低下、血圧低下!
日本人の驚くべき長寿の秘訣として、日本の伝統的な食生活に勝るとも劣らないのが、夜、お風呂に入る習慣ではないでしょうか。
夜お風呂に入るのは当然という方も多いと思いますが、諸外国ではシャワーで済ますことがほとんどで、家にバスタブがないこともあります。
入浴はある意味、日本のお家芸とも言えるものかもしれません。温泉の治療的有用性を証明する研究結果はたくさんありますが、お風呂にも、受動的に体を温めること:「受動的加熱」によるメリットがたくさんあります。
ここ数年で「受動的加熱」に関する面白い結果が分かってきています。運動で体が温かくなり汗をかくのとは対称的ですが、受動的加熱が、健康や幸福感、そして美容に良い作用があるというものです。
入浴が、血糖値コントロール(代謝の良さと美容の目安でもあります)と燃焼カロリーに及ぼす影響ついての研究が、2017年にイギリスで発表されました。(出典1)
この研究では、一つのグループは40℃のお風呂に1時間入ること、そしてもう一つのグループは1時間のサイクリングを課せられました。いずれのグループにおいても、1時間で被験者の中核体温が1℃上昇する計算になっています。
それぞれのセッションで何カロリー燃焼されるかが計測され、また実験の24時間後の血糖値も調べられました。
その結果、サイクリングの方が、入浴よりも多くのカロリーが燃焼されることが分かりました。しかし、入浴も30分歩くのと同程度のカロリー消費(約140kcal)があったのです。血糖値はサイクリングも入浴も同程度の変化でしたが、食後の最高血糖値については、入浴した人の方が運動した人より10%低いという結果になったのです!
この研究では、入浴でも、運動した後と似たような炎症反応の陽性変化が現れることも示しています。運動による抗炎症反応は、感染や病気から私たちを守ってくれる大切なものです。というのも、慢性的な炎症は、病気と闘う能力を低下させてしまうからです。
このことは、継続的な入浴習慣が、2型糖尿病などの生活習慣病や老化の加速などの慢性炎症を軽減する働きがあることを示唆しています。
※実験では、運動と比較するために1時間入浴していますが、実際には長く入浴し過ぎるのは良くありません。体調に合わせて適切な時間、入浴してください
これまでの研究でも、高温入浴療法が2型糖尿病患者の体重、血糖値コントロール、そしてインスリン依存度を改善したことが判明しています。これは、運動や受動的加熱のようなストレスに反応して細胞が作り出す分子である、ヒートショックプロテインによるものだと考えられています。ヒートショックプロテインは血流から糖を筋肉に送るのを助ける働きがあることも研究で分かっています。慢性的な高血糖は動脈や神経を傷つけ、肌の老化を早める恐れがあることから、血糖値を低く保つことは重要です。
糖尿病の人にはヒートショックプロテインが少ないことも分かっています。ですから、糖尿病患者の方にとって、お風呂にゆっくりつかることは、健康的でバランスのとれた食生活に加えて価値があり、運動が出来ない人にとっては運動代わりにもなります。
さらに、少なくとも男性の場合では、サウナに頻繁に入ると心臓マヒや脳卒中のリスクを軽減できることが、フィンランドの近年の研究で示されました(出典2)。受動的加熱が心臓血管機能を改善できるという考えは、定期的な温浴で血圧を下げられるというアメリカの研究(出典3)が発表されたことで、さらに補足されました。
別の研究では、こうした改善の要因となるメカニズムは、受動的加熱によって、血管を拡張して血圧を下げる働きのある一酸化窒素値が上がるためだということを発見しました。(出典4)
一酸化窒素値が高いと血流が良くなるので、冷え性の方にもいいですよ。
湯船に長く入ることは、数々のメリットをもたらしてくれます。入浴は、ストレスホルモンのコルチゾール値を減らす働きもあります。
ですから、健康的な血糖値のバランス、リラクゼーション、血圧低下、そして美容のためにも、毎晩ゆっくりとお風呂に入る時間を持つようにしてください。健康的でバランスよい食事と良質の睡眠とともに、あなたの健康と美容にとって素晴らしいツールとなります。今だけでなく、この先何年にもわたって!
Lots of Love, Erica
出典1
Faulkner, Jackson, S., Fatania, C.A. Leicht, C. A. (2017). The effect of passive heating on heat shock protein 70 and interleukin-6: a possible treatment tool for metabolic diseases? Temperature,
http://doi.org/10.1080/23328940.2017.1288688
出典2
Laukkanen T, Khan H, Zaccardi F, Laukkanen JA. (2015). Association Between Sauna Bathing and Fatal Cardiovascular and All-Cause Mortality Events. JAMA Intern Med;175(4):542-548. http://doi.org/10.1001/jamainternmed.2014.8187
出典3
Brunt, V. E., Howard, M. J., Francisco, M. A., Ely, B. R. and Minson, C. T. (2016), Passive heat therapy improves endothelial function, arterial stiffness and blood pressure in sedentary humans. J Physiol, 594: 5329–5342.
http://doi.org/10.1113/JP272453
出典4
Brunt, V.E., Taylor, M. Eymann, M., Francisco, M.A., Howard, M.J., Minson, C. T. (2016). Journal of Applied Physiology; 121 (3) 716-723;
http://doi.org/10.1152/japplphysiol.00424.2016