
05/08/2025
ピンダスウェダはなにに効く?
ピンダとは、布で包んだお団子。
スウェダとは、温熱療法。
薬草やスパイスなどを布で包み、熱したお団子(ハーブボール)で、全身あるいは部分的に温める温熱療法です。
Circulation(血行促進)
Pain relief(鎮痛)
Enhancing flexibility(柔軟性の向上)
Releasing blockages(閉塞の除去)
Nourishment(滋養)
Relaxation(緊張の緩和)
Anti-aging(若返り、老化予防)
などの効果があり、
ピンダの中身や使用する薬用オイルによって効果は変わります。
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【4種のピンダスウェダ】
目的に応じて、さまざまな種類のピンダスウェダがありますが、代表的な4種のピンダスウェダをご紹介します。
共通するのは「温熱」と「経皮吸収」による作用。
深部組織や関節に、熱と生薬の力を届けます。
⭐️ヴァルカ・ピンダ・スウェダ
砂を包んだピンダスウェダです。
オイルを使わず(もしくは少量のオイル使用で)、乾いた熱を与え、痛みやこわばりを和らげます。
高温の熱の刺激で、アーマやカパのブロックを強力に解消します。
⭐️パットラ・ピンダ・スウェダ
薬草の葉をオイルやスパイスで炒めて包んだピンダスウェダです。
別名エラキリとも言います。
オイルを使って行う湿熱のため、柔軟性や滋養を与えながら、深部まで温めることができます。
痛みやこわばりの緩和、血行促進、疲労回復、ヴァータやカパの鎮静に役立ちます。
⭐️ジャンビーラ・ピンダ・スウェダ
レモンをオイルやスパイスで炒めて包んだピンダスウェダです。
こちらもオイルを使って行う湿熱で、柔軟性や滋養を与えながら、深部まで温めることができます。
レモンの酸がポイントで、むくみ、冷え、硬直、ヴァータやカパの鎮静に役立ちます。
⭐️シャーリー・ピンダ・スウェダ
ミルクや薬草で柔らかく炊いたお米を包んだピンダスウェダです。
別名ナバラキリともいいます。
前の3種は高温の刺激を与える温熱療法でしたが、シャーリーピンダスウェダは心地良い温度のマイルドな温熱療法です。
肌に温かいピンダをあてるたび、のり状の米と薬用ミルクが肌にまとわりつき、滋養のベールに包まれます。
頭・心・体の滋養、回復、若返り、美容の効果が高く、高齢者のケアにもおすすめです。
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治療として全身にピンダスウェダを施す場合、1回の施術でピンダは3~4個ほど使います。
温度を一定に保ちながら全身を温めるので、インドの病院では1人の患者に2-3人のセラピストで施術にあたります。
冷めては温め、冷めては温めの繰り返しで、温度もかなり高いので、セラピストは忙しく、汗だくになります。
部分的な施術であれば、ピンダを温める係と施術する係という役割分担で、セラピスト1-2名で行うこともあります。
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日本のサロンでは、セラピスト1名で施術する場合が多いので、電気毛布など補助の温熱器具など使い、お客様の身体が冷えないように工夫をしています。
皮膚トラブルがある時、傷や炎症のある箇所、発熱時、妊娠中、生理中など、それぞれのピンダスウェダで禁忌がありますので、施術を受けるときは必ずセラピストさんに確認をしましょう。
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